普段通りの夜。 ページ3
シルク「やっと来たか。」
『ごめんごめん。』
部活が終わると、校門前にシルクが立っていた。
これは中学からの習慣だ。
部活帰りにコンビニで買い食いするまでがテンプレート。
今日は私がじゃんけんで勝ったからシルクがパッキンするタイプのアイスを半分寄越してくれた。
季節は秋。肌寒さすら感じる今日この頃だけど、部活後の私達にはひんやりとしたアイスが丁度良い。
『…あ、ごめんシルク。ちょっとドラッグストア寄って良い？』
シルク「良いけど…どうした？」
『テーピングとリップ。』
シルク「あー。昼のか。」
『昼のだよ。』
モトキの事「可愛い」とか「ミステリアス」とか言ってる奴らは全員本性知って愕然とすべきだ。
あいつホントはドSだから。
『もーあんな究極ドS二択やりたくない。』
シルク「ははっ！じゃあさっさと買ってくっか！」
ドラッグストアには、やはりシーズンだからか保湿をメインとした商品がピックアップされていた。
その中から適当にモトキが使ってたリップとちょっと種類が違うのを選んで、テーピング売り場へ。
テーピングは買う種類が決まっているからささっと終わった。
そして、レジへ。
『(…ん？)』
レジの横にあるチューブに目が行った。
ハンドクリームらしいそれは小さく、シンプルで。
3秒程悩んで私はそれを手に取った。
『やー、ごめんシルク。』
シルク「いーよ。じゃ、帰るか。」
壁に凭れていた背中を浮かせてこちらに寄るシルク。
ん〜、悔しいけど仕草はかなりイケメンなんだよなぁ。チビだけど。チビだけど。
シルク「…なんか失礼な事思ってね？」
『まっさかー。』
シルク「まあ良いや。着いたぞ。」
『あんがとー。』
じゃあこれで、と歩こうとするシルクを呼び止めて、ドラッグストアの袋を漁る。
すぐにお目当ての品は私の手に収まった。
『キャッチ！』
シルク「おわ！？」
私がシルクに投げ渡したのは、ハンドクリーム。レジの横に並んでいたあれだ。
シルク「なんだよこれ。」
『手ぇ大切にしなよー、バスケットマン！おやすみー！』
文句を言われる前に玄関の扉を開ける。
たらこハンドクリーム、サンキューな。
すぐにメッセージが来る辺り、彼らしい。
Aいーえ。いつもあんがとね。
メッセージを返して、さっさと夕飯の支度をしよう。
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レイ(プロフ) - こーゆーのまじで好きです…。やばい。みんなのヤンデレほんとに好き…最高でした…!!!もしも続きがあれば楽しみにしてます！別作も頑張ってください！応援してます！ (2020年4月11日 18時) (
レス) id: 9045735352 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - どんどん怖くなってゆく、、、、、まぁ好きな人に殺されるなら本望かな？ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
Kako(プロフ) - 狂気の歯車は止まらないってわけですね…。 (2018年10月25日 18時) (レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - りょうさん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました！ラストとの落差すごいなって自分でも思ってたんですけど、楽しんで頂き何よりです！ (2018年10月13日 17時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結おめでとうございますー！もう、ヤンデレ具合が最高でした！ラストはちょっとドキドキして...とにかく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2018年10月13日 11時) (レス) id: 60a3c2e8e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年9月16日 14時
