夏の哀悼歌【WT 合作短編集】 (ページ23)

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サガリバナ/出水公平 by しらせページ23

沖縄に謎のゲートが出現するらしく

何故か私達太刀川隊が行く事になり

沖縄に来ていた。

「今、夏休みじゃなかったら他の隊に押し付けられてたのかな～」

「それ昨日も言ってなかったか？…遠征の時だって普通に学校ある日だったし…やっぱり暑いな」

私が文句を言ってると出水が汗を流しながらそう言ってくる。

暑いせいか途中から面倒くさくなって途中で言うのを放棄している。

…やっぱり沖縄だから暑い

暑いのは無理だし日焼けも嫌だから早くこんな任務を終わらせたい

…けど、終わらせたくない

矛盾してるこんな気持ちを考えないように私は口を開いた。

「…それにしてもあの人、よくこんな暑い中動き回れるよね」

「出水達もこっち来てみろよ!!海があるぞー!!」

遠くから太刀川さんが私達を呼ぶ声が聞こえたので私達は太刀川さんの方に向かうことにした。

ジリジリと照りつける太陽の下で元気に砂浜を走っている太刀川さんは沖縄の暑さにやられていないのが羨ましい

太刀川さんの元に着くと綺麗な海が広がっていた

海風と共に潮の匂いが鼻を擽(くすぐ)る

私の口角は知らない内に上がっていた

「A！こっち来いよ」

出水はサンダルを脱ぎ、海に足を付けていた

「さっきまで…バテてた筈なのに元気すぎない？」

私はそう言いつつサンダルを脱ぎ足を海につけた

海は意外と冷たくて小さな感動を味わってると隣から水が飛んできた。

「ちょ！？出水、今水着じゃなくて普段着だからやめてよ!!」

と言いつつ私も出水に水をかけ返した

「それはAも言えないだろ!!」

とまた出水が水をかけ返して来た結果、夕方まで水のかけあいは続いた。
途中から何故か太刀川さんも参戦して

あっという間に夕方になり流石にホテルに戻って着替えないと風邪ひきそうだなって思いながらサンダルを履き空を見上げる。

空には綺麗な夕焼けがあった。

そして、来て欲しく無かった黒い門(ゲート)がポツポツと空に浮かんできた。

あぁ、嫌だな…きっと今日中に門(ゲート)が発生した原因もわかる。

そしたら帰らなくちゃならない

門(ゲート)が発生した放送を耳に挟み私達は声を揃えてこういう

「「トリガー起動(オン)！！」
　