失われた心は知っている 【探偵チームkz事件ノート】

18.優しさ ページ18

回想〜
和田「くっそ！！殴らせろ！！」
　今日も体育館裏に呼び出されて暴力を
振るわせられる

　さすが、空手女子日本一...蹴りとか受けると
暫く立てない...

　足が震えて、涙が出て、頭が真っ白になり...

　苦痛なこの時間

　誰かに言って助けてもらいたい...楽になりたい


　だけど言ってしまったら...

　

　ひたすら我慢して我慢して我慢して
涙を流し続け、心が崩れていった


　回想終了〜


　





　黒木君の追及にこれ以上隠せないと思って
少し黒木君に時間をもらって紙に全てを書いた...

黒木「...アーヤ」
彩〈今まで、黙っててごめんなさい...〉

黒木「...アーヤ怖かったね、ずっと我慢してたんだね
　 どうして隠してたの？」

彩〈言ったら...皆に迷惑がかかる〉

黒木「...俺は、アーヤが綺麗なままなら自分が
　 どうなったって良いよ」

　黒木君の優しさに私は泣いてしまった
　
　今度の涙は恐怖ではなく単純な優しさに惚れて


　そんな私を黒木君は何も言わずに背中を
撫でてくれた

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