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#9 ページ9

「けい……くん....?」


景「お前らっ……!!」


景くんは、至って落ち着いている様に見えた。


しかし、瞳の奥には炎があった。


『うわっ!!』


僕を殴っていたクラスメイトを、殴った。


それを見て驚き、恐怖を感じたのか、全員教室から出ていった。


景「藤士郎!!」


「景くん……!」


彼は床に膝をつき、優しく抱き締めてくれた。


景「……ごめん、ごめん……ごめん…!!」


ひたすら謝る景くん。


僕の背中に置かれた手は、小刻みに震えていた。


景「俺のっ……せいで……!」


「僕は……大丈夫」


景「ほんと、に?」


埋めていた顔を上げ、問う景くん。


目は赤く腫れていた。


「うん……僕には景くんが居るからね!」


景「笑った!」


「え?」


景「藤士郎、笑った!初めて見た!」


「あ……本当だ」


景「うれし〜〜」


「ふふ。じゃあ、行こうか〜……てか傷どうしよ」


景「あ、俺の家来るー?」


「え」

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作者名:ハルカ【遼花】 | 作成日時:2022年11月19日 17時

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