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それから時が過ぎ新学期。
「ふわ………眠すぎる……」
僕はいつも通り学校に向かった。
『弦月くんおはよー』
「おはよう」
『宿題やったか弦月』
「やってるに決まってるじゃん」
何か、おかしい。
僕の中で、埋まらない1ピースがあった。
______景くん。
そう。
彼がこの教室に居ないのだ。
また屋上とか行ってるんじゃ、と思って隣の席を見たけど、荷物すらなかった。
この騒がしい空間に、景くんだけが混ざっていなかった。
晴くんなら……!
そう思い晴くんのクラスに行った。
「長尾が、居ない?なんで」
「分かんない。何かあったのかな……」
「弦月………」
「アイツなら、きっと大丈夫だって!」
晴くんは励ますように僕に行った。
「もしかしたら、宿題が終わってなくてサボってるかもだろ?」
「確かに………?」
「だから、心配しなくて良いんだよ!」
「そう、だよね!ありがと晴くん」
そうして僕は自分の教室に戻った。
しかし景くんは一週間しても、学校に来ることは無かった。
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作者名:ハルカ【遼花】 | 作成日時:2022年11月19日 17時