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「というか景くんオール5なんだね」
屋上にて。
二人でご飯を食べていた。
景「んー?ったりめーだろぉ!」
「…………」
ジト目で景くんを睨むと、「な、なんだよ!!?」と若干焦っていた。
景「てか見つからね〜!藤士郎が副会長しろよー」
「嫌だよ。目立つじゃん」
景「もう既に目立ってると思うけどなぁ」
そう言い、そっと向こうを向いた。
「?」
僕も釣られて見ると、複数の女子生徒が此方を見て顔を赤くしていた。
「………マジ?」
景「まじぃお前モテモテだなww」
「は?うるさ」
景「ぐは」
一旦鳩尾にぐーを入れた。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
甲斐田side
昼休み。
僕は一人で廊下を歩いていた。
廊下の窓際では生徒がたむろって話しているが、友達の居ない僕には関係の無い事だ。
………あ
僕の目に入ったのはこの前、長尾景を殴っていた生徒達。
絡まれると面倒だから、さっさと横を通ろうとした。
生徒「おい」
「っ……な、なんですかっ……」
生徒「ちょっとこいよ」
ーーーーーーーー
連れていかれたのは屋上。
生徒「ちょっとストレス溜まってるからボコさせて」
何言ってるんだこの人は。馬鹿なのか
「い、嫌です……」
生徒「は?ウザ過ぎ。」
「…………っ」
クソ
声が出ない
足が動かない
生徒「じゃあこれからよろしくー」
直後、迫ってきた拳。
目を閉じた瞬間、鈍い音が響いた。
「___________っ…………え?」
しかし、いつまで経っても鈍痛が襲ってこず、ゆっくりと目を開けた。
??「お前さぁ、懲りないよねー」
??「ホントウザイ」
「あ………」
??「おっ、大丈夫かー?」
そこに凛と佇んでいたのは、長尾景だった。
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作者名:ハルカ【遼花】 | 作成日時:2022年11月19日 17時