【第二章】 ページ13
「なあ藤士郎ぉ〜!!」
急に泣き顔で飛び付いてきた景くん。
「何……って暑いよ!」
7月中旬。
夏休みを控えている僕達は、この暑さをなんとか乗りきらなければいけない。
景「あ、ごめ」
「で、どうしたの?」
景「実は……!!」
△▼△▼△▼△▼
「で、どういう事?“逃げられた”って」
景「そういう事ぉ〜」
「いや、分からないよ」
かくかくしかじか………
「ありゃ〜そりゃやらかしたね」
景「でも俺悪くなくない!?『貴方と生徒会したくないです』はヤバイよな!!?」
そう。
彼は生徒会役員に逃げられてしまったのだ。
僕が考える理由は何個かある。
1.嫉妬。
2.喧嘩の件。
3.周りの印象。
嫉妬は、一年生の景が、先輩達を押さえて生徒会長になった事。
喧嘩の件。
実はあの喧嘩が先生にバレて、景くんと殴った人と輩達は1週間の謹慎処分になった。
それを悪く思う人が多いからだ。
周りの印象は、それこそ喧嘩もあったが、ああ見えて彼は学年トップ。
勉強も、運動も。
だから恨まれたり、妬まれたりする。
これは1と2があるから出来る事だろう。
景「俺一人じゃやってけねぇよ〜」
うぅ、と言いながら机に突っ伏していた。
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作者名:ハルカ【遼花】 | 作成日時:2022年11月19日 17時