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#12 ページ12

正座し、真剣な声色で話し始めた景くん。


そのまま畳に手を付け、体を深々と沈めた。


「え……!?」


景「俺のせいで、傷つけた。本当にごめん」


今日何度目の謝罪だろうか。


耳にたこが出来る程聞いた。


「ううん。僕だってごめん」


「僕知ってるよ?景くん、傷、前より増えてる」


景「!」


「僕を……守ってくれた……から?」


景「……うん。藤士郎だけは、守りたかった」


「でしょ?僕は、僕のせいで景くんを傷付けた。ごめん」


僕も、景くんと同様頭を下げる。


景「……なら、おあいこだな!貸し借り無しって事で!」


「!うん!」


景くんの笑顔にほだされて、僕もにこりと笑った。

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作者名:ハルカ【遼花】 | 作成日時:2022年11月19日 17時

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