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side JK
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ヌナをぎりぎりの時間で見送ってから俺もヌナの家を出て、ある店に向かう
ジニヒョンの所で臨時のバイトは割としてたけど自主的にするのは今回初。まぁ助かったけど。
絶対あの店人増やすべきでしょ、昼間はまだしも夜なんか店員目当ての客何人いると思ってんだか。
『こちらでお間違い無いでしょうか?』
JK「あぁ、大丈夫です」
人がまばらなアクセサリー店で、前に取り置きして貰っていたそれを2つ分受け取る。
本当はピアスにしようかと思ったけどそれだと俺のがテヒョンの代わりな気がして。しかもヌナが俺に泣きついた事まで思い出すからやめた。
ヌナが苦しい思いをしたのを思い出すくらいなら、そう思って買ったのはブレスレット。
JN「あ、買えた?」
JK「買えました。ジニヒョンありがとうございます」
JN「いや店助かったから別にいいよ。」
いつもてんてこ舞いでさー、って呑気に話してるジニヒョン。やっぱ人員不足深刻ですよね。
そんなヒョンは俺の隣を歩き。
JN「…お前のヌナ、いいんじゃない?ジョングクの事大切にしてくれそうだったし。また店連れて来てよ」
やけに大人っぽく呟く。
何だろう、こういう時に痛感する。
その暖かい視線だとか声だとか。ヒョンだな、と。
JK「…ヒョン、またヌナに余計なこと言いそうなんでやめときます」
JN「いやあれは大事なことじゃん。」
のんびり歩道を歩いてると、不意に小さい子が風船を手放したのが見えた
その子が慌てて飛んで行く風船を掴もうと、目線を上に向けたまま道路に飛び込んで行く
風船しか見えてないその子は、飛び込んでくる車になんて気付かない
…ありがちだな、と思った時には地面を蹴っていた
JN「ジョングクッ!!?」
まるでスローモーションの世界だ。
小さい男の子の体を後ろにいるジニヒョンに託すように押して、反対に俺の身体は道路に投げ出される
…………ああ、ヌナが帰って来たらブレスレットあげようと思ったんだけどな
それは無理かもしれない。
そこまで考えてから速度を取り戻した世界で、急ブレーキの音とクラクションの音が最後に聞こえた
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます! (2022年5月23日 19時) (レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました!本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです!勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました!ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月31日 14時