77:最大の誤算 ページ17
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side TH
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夜の街を乱雑な足取りで歩く。月が出てた気がするけど街中じゃそんなのわからない。
こうなる筈じゃ、なかった。
本当はさ。Aに話して謝って、好きって伝えてブレスレットあげて、それでーーー…
YG「…何してんだよ、ひでぇ顔して」
TH「…してないしてない。俺は元気だし」
YG「どこがだよ。」
TH「見ての通りだけど？」
YG「あぁそうかよ」
このヒョンは親身なのか冷たいのかよくわからないんだけど。まぁ、いいか。とりあえずヒョンも帰る途中だろうから着いて行こう
TH「ユンギヒョン、コンビニ寄る？」
YG「寄らねぇよ」
TH「えー…」
何だかんだ俺を追い払わないユンギヒョンは察してるんだろう。
笑顔を貼り付けるのを諦めて、ズカズカと地面を態と強く蹴る。ポケットに右手首を隠すように手を突っ込んで。
TH「……ユンギヒョン、」
YG「んだよ」
TH「何なの、あいつ」
YG「は？」
信号が赤になって足を止める。前を歩いてたユンギヒョンの隣に並んで、前だけを見る。
YG「…あるのが当たり前だと思うなって前に言っただろ。誰かに取られたくないんなら縛っとけよ」
TH「物騒な。」
YG「好きならそれくらいしろ」
車通りが激しくてもユンギヒョンの言葉は嫌味なくらい俺の耳に届いた。それに笑い返す力もない。
だってもう遅い。
俺の最大の誤算って何だったんだろう。
リラにピアスを渡したこと、Aが俺から離れていくこと。色々あるけど どれも違う気がする。
YG「ちゃんと話したのかよ」
TH「話した。好きだって言った」
YG「…で？」
TH「……Aの1番は、俺じゃなかった」
青になった歩道をユンギヒョンと歩く。ヒョンはこうなる事を多分わかってた。
俺より先に気づいててそれを教えてくれてた。その未来を避けれるように。
そんなのも意味を成さない位俺らは拗れてる。
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TH「…もう、どうしたらいいんだよ……」
きっと俺の誤算は、Aとあの男が出会った事だ
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
