01:ここは地獄、彼は悪魔 ページ1
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どうしようもない、と思った。
TH「…なに、もう行くの?泊まれば」
「ごめん、帰る。洗濯物干しっぱなしだから」
TH「そんなの後でいいじゃん…、」
さっきまで私の隣でぐうぐう寝てたくせに、私が少しベッドから出ようとすれば直ぐに起きて、その何も纏ってない身体で私を抱きしめる
……センサーでも付いてるのだろうか。
「テヒョンは寝てていいよ」
TH「Aも寝なよ…俺、眠い」
「だから寝てていいってば。」
TH「……Aも、一緒じゃなきゃ寝ない」
寝ぼけた熱っぽい声と瞳でそう言うや否や、私の首筋にチュ、と唇を落とす
そうすると反射で身体が跳ねてしまうのが悔しい
TH「…A、今感じた?」
「……違う」
TH「嘘だ」
いひひ、と特徴的に笑うテヒョンは味を占めたらしくもう寝ぼけてなんかいない。
そのまま私は折角起こした身体をまたベッドに引き戻される
TH「……A、いい?」
「…ダメって言ってもするでしょ、テヒョン」
TH「そうなんだけどね。」
私の首筋に噛み付くようにキスを落とす彼にこの時ばかりは愛されてるように感じて逆らえない。
とことん馬鹿な私。
TH「A、俺のこと愛してる?」
「…うん、愛してる。」
…私自身が壊れそうになるくらい、愛してるよ、テヒョン。
TH「ん、俺も愛してる」
ふかふかの広いクイーンベッド、そこの机の上には女物の香水。少し開いたクローゼットの中には洒落たワンピース。
……それから、ベッド脇にある小さい十字架のピアス。
それは、テヒョンの耳で光ってるソレの女性用。
「愛してる」?私は、何番目に愛されてるの?
「テヒョン……っ」
TH「…なに、?」
「…大好き、」
テヒョンとお揃いの女物のピアスが私を笑ってるような気がした
私は所詮、彼の『浮気相手』でしかないから。
TH「うん…知ってる、そんなの。」
ーーーー…嗚呼、まるで生き地獄。
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さや - 大好きです!応援してます (2020年10月4日 18時) (レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます!余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね! (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月2日 9時