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45:最後のチャンス ページ45

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「……まだ好き、テヒョンが必要。でもそれはやめ…、」










言葉の最後、テヒョンは何を感じ取ったのか私を引き寄せて唇を塞いだ。


呼吸すら許さないと、言いたげで。





苦しさで涙が出た。


その胸板を軽く突き飛ばす。











「…っやめて、こういう事されたら困るの。」



TH「……Aはまだ俺が好きなのに何でやめるとか言うんだよ」



「……テヒョンが、好きすぎたから。」












わからない、テヒョンにはわからない。



自分の本質なんて見せずに気ままに遊んで自分の1番はちゃんと縛って側に置いて。



好きな人を満足に手元に置けて、愛されてるテヒョンには。



私みたいな人間には何も与えないで縛ることもしないで野放しで。そのくせ自分は求める。












「もう、限界なの…!」









テヒョンの手を精一杯パシンッと叩き払う。



触らないで、テヒョンに触れられてその熱が残る度に私は離れられなくなる



目の奥が熱くて焼けそう。











TH「……っA、」


「……っ!」













焦燥気味な声音で私を呼ぶ声に、私の意思関係なく体がテヒョンを向いた。




顔が無意識にあがってテヒョンを視界に入れようとすれば




テヒョンが荒々しく私にキスを落とす。










「…テヒョ…っン、」











その噛み付くようなキスすら愛おしくて、ついに私の涙腺は息苦しさも手伝って決壊した



熱すぎる涙の玉が零れ落ちる



それを舐めとるテヒョンに、あぁジョングクも似たようなことしてたな。なんて。



力の入らない身体で思い出す














TH「…A。」



「……やめてってば、どうせ私は1番になれないのに、どうしてこんな事するの。」



TH「違っ……、A、俺のことまだ好きなら最後でもいいから。…次の土曜日、会おうよ」











テヒョンが私の目を見つめる











TH「午前10時に俺の部屋に来て。そこで話そう」



「…なんで、今、」



TH「ごめん…っ、お願い。A。」










TH「………俺に最後のチャンス、ちょうだい。」












離れようって決めた時に何でそんな縋るように見るの?



私を少しだけ震えたその腕で大事に抱きしめるテヒョン



……どうして、私がテヒョンを欲しがってる時にくれないんだろう。










「…わかった、土曜日に会おう。」









…テヒョン、その日に私は貴方の手を離すよ。

46:ブレスレット→←44:俺の1番は君だけだった



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さや - 大好きです!応援してます (2020年10月4日 18時) (レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます!余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね! (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月2日 9時

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