35:常連特権ってやつ ページ35
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普通の仕事着に黒パーカー、そして被ったままのフード。凄くアンバランスな私を連れて平然と入った店内。
JK「カウンターでいい?」
「あ、うん…ここ、バー?」
JK「一応昼は隠れ家的なカフェで夜はバー。夜の方が繁盛してるんだけどね」
JN「なに、またなの?ジョングク。」
JK「ヒョン。何かお酒ください」
2人分。と、勝手に注文まで始めるウサギ。
昼間から飲む気か。ていうか、そうか。一応お酒は飲める歳なのか。
「…もしかしてココ、行きつけ?」
JK「まぁ。来るのは大抵夜で、その時に声かけられる」
JN「だから意外なんだよね、昼に来るの。だとしても表向きは今はカフェだからお酒頼んで出すのもこいつだけだよ」
JK「大事な常連ですもんね。俺」
カフェで酒を頼む強者はそもそも彼だけな気もするけど、そこは置いとく。
JK「……ここ、オフィス街から外れてるしヌナの仕事場の人も来ないと思うから」
「あぁ、…うん」
JN「そもそも今日は昼来ないんじゃない?ホソクたちもまだだしさ〜」
JK「あー…ナムジュニヒョンも居ませんし、流石にジニヒョンだけだと。」
JN「言っとくけど夕方あたりは来るからね?主婦の人たちが僕目当てで来るからね?」
主婦層に人気を誇るらしいソクジンさんはまったく!と言いながら奥に引っ込む
そうなるとジョングクとカウンター席に2人で、若干身構えてしまう私
「…ここでよく女の子引っ掛けてるんだ?」
JK「俺から声かけてないし。」
「あっそ。」
JK「ヌナこそココで良かったの?まぁ俺が行くところここくらいなんだけど」
「全然。…初めて来た、このお店」
夜の雰囲気は知らないけど、少なくとも今の雰囲気は落ち着けて好きだ。
頬杖ついて、気持ちも凪いでる私はジョングクに「ありがとう」と笑う。当人はキョトンとしてるけど。
「でも何で言う事聞いてくれるの?」
JK「そういう約束だから?」
「…その約束が、おかしい」
「テヒョンの代わりに泣きついて縋って求めて、でもそれはジョングクだからじゃないの。…なのに何で言う事まで聞いてくれるの?」
ジョングクにメリットなんてない。
…筈なのに、
JK「…ヌナが愛してくれるなら、その相手が俺じゃなくても俺は良い」
そう呟く彼は何を考えているのか。
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さや - 大好きです!応援してます (2020年10月4日 18時) (レス) id: 4e28762ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - knnntrkさん» 有難うございます、テヒョンを応援してくださっている方が本当に多くて愛され具合と申し訳なさが凄いです…(笑) 続編で話数さえ足りればアナザーやif物語を検討してみますね、一先ずは本編の更新を頑張ります! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - す。本編ももちろん応援しています^_^ (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
knnntrk(プロフ) - この作品大好きです。他の方もコメントされてますが、タイトルを見るからにジョングク落ちだとわかってはいても この作品のテヒョンが好きすぎてテヒョン落ちを願ってしまいます!余裕がありましたらぜひアナザーストーリー見てみたいで (2019年10月31日 3時) (レス) id: 0c0320d085 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - のあさん» コメントの方を有難うございます、そして落ちはもう題名を決めた時から既に決まっていたので…本当に申し訳無いです、話数さえあればifとして作れると思いますので少し検討してみますね! (2019年10月29日 2時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年10月2日 9時