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救うは我ら。 ページ1

乾いた風が瓦礫を擦り、煙が舞い上がる。

住民や商人、旅人でさえも溢れかえっていた街は驚異によってかき消された。

家族を失った。恋人を失った。友人を失った。

そんなものも少なくなかった。

生き残った皆が落胆した。庶民は唯一の財産である家を壊され畑や農場を荒らされた。

華族はそれでこそ生活には困っていないが下のものからの反乱に戸惑い、殺すべきではない人間まで殺していった。

まさにキャメロットは落ちた。闇に、絶望に飲まれそうになった。

黒雲に包まれたキャメロットに光をもたらしたのは一人の小さな少年だった。

「我が名はアーサー。この国の偉大な王なり。」

130たらずの小さな身体に見合わぬ大きな剣を突き、半分を地面に引きづっている赤いマント。そして大きすぎる王冠。

確かに王にそぐわしい身なりだった。

但し、絶望から1人でこの街を救ってくれるほど頼もしそうにはけっして見えなかった。

「我アーサーと円卓の騎士がこの街を暗闇から救い出して見せよう。」

黒雲が割れた。光がアーサー王の不敵に笑う口角を照らした。細く小さな腕を光に向かってアーサー王が伸ばした。

瓦礫の向こうから武器を持つ少年少女が現れた。中には少年少女と言い表すには大きすぎる者もいたが、みなまだ成熟していない子供に見られた。

「少年少女よ!!武器を持て!!敵に立ち向かえ!!この街を救うのは我らだ!!」

先程まで頼りなかったその小さな身体からは大きすぎる宣誓と威厳が溢れた。

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B・サザンクロス(プロフ) - こんちわっす!番外編でマーリンとアーサーの出会い編書き終わったので見ていただきたいのですが… (2017年1月28日 16時) (レス) id: da1b7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大木ひらら | 作成日時:2017年1月27日 9時

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