やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ44)

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43話ページ44

青城の元に行って自己紹介を軽くするとチーム練習が始まった。

溝口「すまんな。あいつらの我儘で...」

『溝口コーチが謝る事じゃ無いですよ』

この人も苦労してるんだな。
あの人たちと毎日いると胃に穴が飽きそうなのに。

ドリンクを作りに行くと仁花がいた。

『音駒はどう？』

谷地「どう声を掛けたらいいか分からない...」

音駒の声をかけやすい人か。

同学年は全員話せそうだな。二年生は、研磨。三年生は夜久さんと海さんかな。

『同じ学年の人なら翔陽と同じ感じだから大丈夫だと思う。二年生はセッターの人。口数は少ないけど話はちゃんと聞いてくれるよ。三年生はキャプテン以外の二人は安全』

悪く言う訳じゃないけど仁花の初対面に黒尾さんはハードだと思う。

そして危険だ。

危険だ。

谷地「ありがとう！頑張ってみる」

眩しい笑顔でドリンクを持って行った。

目の前で向日葵が開花したのかと思った。

めっっっっちゃ可愛い。

私も最後のドリンクを作り終え青城に戻る。

なってしまった以上、今日は青城のマネージャーとして仕事を果たす。

選手の動きを注意深く観察する。

それから相手を変えながら何試合も繰り返していく。

さすが強豪校。青城が苦戦している。

鴎台とも当たり星海さんのジャンプを見た。

“小さな巨人”

それが、最初に出た感想だった。

タイムアウトに入りドリンクとタオルを渡すとテーピングを持って金田一君に近づく。

『手、見せて』

金田一「え？」

『突き指。放っておくと腫れるよ』

出来る限り動かしやすいようにテーピングを巻く。

時間的に今日はこの試合で終わりそうだ。

試合を再開し、今日の試合は全て終了。

その後の時間は自主練の時間だ。

ボトルを洗って入畑先生と溝口コーチに挨拶をする。

入畑「今日は助かった、ありがとう」

溝口「ほんっとに助かった！」

多分、マネージャーが私って決まるまで駄々こねたんだろうなぁ。

情景が思い浮かぶ。

『いえいえ、力になれて良かったです。では私はこれで』

今日の夕飯は担当じゃないから取り敢えず烏野に戻ろう。

足を進めようとしたら両肩に腕を乗せられ体重をかけられた。

花巻「どこ行くんですか〜」

松川「今日は俺たちのマネージャーじゃないんですか〜」

...助けて。