やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ34)

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33話ページ34

旭さんのスパイクがワンで帰ってくる。

影山「ダイレクトだ日向！！」

ペチョンとギリギリ打ち返した。

影山「下手くそ！」

日向「うるせぇなもう！！」

拾われた！

翔陽がブロックしたが跳ね返ってアウトになる。

一セット、取られた...。

でもきっと大丈夫。

飛雄も調子戻ってるし、翔陽も考えて動き出した。

切り替えられてる。

二セット目はローテを回して、及川さんのサーブをレシーブの上手い大地さんとノヤっさんの二人で守る。

飛雄が烏養さんに呼ばれた。

あとワンプレーでセッター交代かな。

大地さんが拾って旭さんがトスを呼ぶ。

三年生の安心感が半端ない。

飛雄がコートに入り怪しい顔を浮かべる。

『んぶっ...』

相変わらず笑顔がとんでもなく下手だ。作り笑顔が難しいのはよくわかるけど。

調子を取り戻した飛雄はチームに意識を向けるようになってる。

『え！飛雄がツッキーとコミユニケーションをとっている！？進歩だ！！』

滝ノ上「どこまで酷かったんだよ影山くん」

ツッキーのフェイント連発からの強打。

前のめりになったリベロから一本とった。

『性格悪いなツッキー！！』

嶋田「悪口じゃん」

これで烏野のセットポイント。

けど及川さんのサーブ。

ノヤっさんが拾って青城に返る。

岩泉さんに上がったボールを飛雄が止めた。

『うぉっし！！』

嶋田「センターに上がるかと思った。よく分かったなぁ」

『岩泉さん、向こうの四番さんと及川さんは小学校から同じらしいです。今の青城の状況と二人の信頼関係。それを含めて、岩泉さんに上がるとわかったんだと思います』

滝ノ上「なるほど」

ファイナルセット、ずっとラリーが続いてる。

『リベロがトス！？』

及川さんのバックアタック。

あのリベロの人、さっきもトス上げてた。

もしかして元セッター？

日向がコートに出てくる。

『ナイスキー翔陽！！』

長い長いラリーが続く。

日向「持って、来ーーい！！」

ブロックが二枚ついてる。

『囮...』

旭さんのバックアタック！

飛雄のトスが翔陽に持っていかれそうだった。

『はは...翔陽こわー』