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せやなあ、あれは何歳のときやったっけ

そう話し始めた信介さん

私はどんな話なのか緊張しつつも内心わくわくしている

「昔な、お前の実家に行ったことあるんよ」

実家、というのは神社のことを指しているんだと思う

ひっきりなしに来客が来ていたからその中の一人が信介さんだったんだと思うと何故そのときちゃんと挨拶をしなかったんだと悔やんだ

「そんときある一件で悩まされとって疲れてたんやわ」

ふんふん、としきりに頷く

「帰ろうとしとったらお前が『ちょっと待っててください』言うて桜の和菓子が入った袋を渡してきて」

そんなことしたっけ…覚えてないや

「『これとっても綺麗だし美味しいので食べてみてください』とかなんとか言うて袋無理やり押し付けて家の中入ってしもうて」

そんなことしたっけ…?(2回目)

「袋の中覗いて見たら綺麗な和菓子と可愛い字が書いてあるメモ帳があってな」

待ってほんとーになんとなくだけど思い出したような

「話の途中にすみません、それって桜の花びらが書いてあるメモ帳でしたか?」

「せやで、覚えとるやんか」

内容は確か…

「「いつもお疲れ様です」」

2人で同時に言ってからぷはっと吹き出す

「ハモリましたね」

「せやな」

そんな前の出来事を覚えてくれて、しかも結婚もできて私恵まれすぎじゃないかな

「明日死んだらどうしよう」

ボソッと言った私に少しだけ顔を顰める信介さん

「なんや明日殺される予定でもあるんか?」

「ち、違います!こんな幸せだったら幸せすぎて死んじゃうんじゃないかと思いまして」

殺される予定って何ですか怖すぎます

それ聞いた信介さんは溜息をつく

呆れられた気しかしない

「人間は幸せになるもんやから幸せになってええんやで、それに」

「?」

「お前を幸せにしたくて結婚したんやから、それが本望や」

ふっと笑う信介さん

その言葉に涙がぼろぼろ出てくる

「ちょお、なんで泣いとるん」

普通笑うとこやろ、と言って微笑むから

涙が止まらなくって

そしたら意外と泣き虫さんやねと言って私を抱きしめてくれた

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設定タグ:ハイキュー , 稲荷崎 , 北信介   
作品ジャンル:恋愛
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とっと - うはぁぁ!北さんがあざとすぎる、北さんをカッコ可愛くし過ぎ罪で、ましろさんを逮捕します!!!へっへっへ 北さんはいただくぜ (2019年4月11日 22時) (レス) id: f0db948643 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わ〜!ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年9月18日 22時) (レス) id: ebaf14928f (このIDを非表示/違反報告)
おしょうゆ - んんんん続きが欲しい!!読みたい!!楽しみにしてます! (2018年9月7日 20時) (レス) id: a5fb1075f4 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - そう言ってくださると嬉しいです。励みになります!更新頑張ります! (2018年5月8日 22時) (レス) id: ebaf14928f (このIDを非表示/違反報告)
りんね - ずっとニヤニヤしっぱな私が・・・。更新頑張ってください! (2018年5月4日 19時) (レス) id: 8968c8336d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2018年4月4日 12時

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