I love you most.

しりとり ページ7

｢ねーいずみ、しりとりしよ｣




｢唐突だな｣




休日の隊室




ものっすごく暇な私は、同じく暇そうに携帯を操作している出水にそう言った




いやー、だってさぁ




太刀川さんはなんかいつの間にか消えてたし、ゆうちゃんはテスト近いからって今先輩に連れてかれたし、唯我は知らないし




三輪隊は防衛任務だし、光は｢マンガ読むのに忙しい〜｣とかふざけたこと言ってるし、那須隊は優雅に女子会だし




まぁ、その他ものもろみんな都合合わなくて




つまり、暇




だから今密かに友達との間ではやってるしりとりしよーかな、と




｢はい、はじめるよー、いずみこうへい｣




…あっ、今気づいたけど、出水の名前って『い』で始まって『い』で終わるんだ




これ、『い』攻めしたいとき使えるな




｢おれの名前からかよ……いー…いるか｣




呆れながらものってくれる辺り、本当に出水は優しいと思う




このノリのよさが、多分モテる秘訣(…とか言っときながら人は見たが9割って思ってる)




｢か？からす｣




｢すいか｣




｢また『か』？かつおぶし｣




｢しゅーたー｣




｢んんﾞっ｣




思わず咳き込む




どうした？と出水が声をかけてくれるが、ダメだ、顔見ると笑っちゃう




だって…




だって、シューターの言い方がなんかものっすごくかわいかったから…




こう……かわいかったんだよ！(語彙力)




｢えぇ…まじ怖いんだけど…｣




恐ろしく冷ややかな目でドン引きしてる出水の頭をわしゃわしゃと撫でる




｢うわっ、やめろよ｣




嫌そうな顔で私の手を軽く振り払う出水に、反抗期の弟ってこんな感じなのかなぁ、と勝手に思ってた休日でした




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(強く振り払えない辺り優しいよねぇ)




(いやまじで意味わかんないから…)




(出水かわいいなぁ、って思っただけー)




(嬉しくないわー)




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なんでもない休日のお話

ばーん。→←＊

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