I love you most.

＊ ページ6

｢おー、出水じゃん、おはよ｣




振り返るとやっぱり出水だった




はよ、と言いながら隣に並んで信号待ち




まじ変わるの遅ぇな(口が悪いとか言わなーい)




｢おまえも遅刻？｣




出水がそう聞いてくるから、うん、と短く返す




｢…太刀川さん怒るかなー｣




怒ったらめんどくさそう、と呟けば、さぁな、と返ってきて




他人事みたいに言ってるけどあんたも私と同じく遅刻だろーが




｢あっ、変わった｣




｢よっしゃ｣




二人同時に走り出す




なんだこの無駄なシンクロ




あれか、同じ隊だから鍛えられたのか、すご




と余裕ぶっこいて考えられてたのは少しだけ




ずっと全速力で走ってたからすぐに疲れがきた




｢はぁ、つか、れたぁ……｣




壁に手を付き息を整える




けどやっぱ無理だ疲れたもんは疲れた、うん




｢はぁ！？おまえおれより体力ねぇのかよ！｣




出水からそんな声が飛んできた




ふざっけんなよこちとらか弱い乙女なんだよ…！




なんか疲れも相まってすっげぇ腹たった




から、ちょっとふざけて




｢ここは私に任せて先にいって…！｣




とか言ってみた




すると、最初は思いっきりはぁ？って顔をしていた、と言うか言っていた出水が




｢おまえを置いていけるかよ！！｣




と、返してくれた




…のってくれたのはいいけど顔思いっきり笑ってるぞ出水




だけどまぁ、それがめっちゃおもしろくて




二人で爆笑し始める




｢ひぃ…めっちゃお腹痛いぃぃ｣




二人で腹かかえて笑ってるから、通りかかった犬の散歩してるおじさんがなんだこいつら、って感じの顔して行った




もはやそれすらツボにハマって更に息もできないくらい笑い転げる




笑いすぎで出てきた涙を拭いながらスマホを取り出し時間を見ると、11時8分




その後、二人して今度は青い顔をしながら走った




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(もー、怒られちゃった…)




(おまえが変なことはじめたから)




(はー？出水ものったじゃん)




(…お互いがバカだったってことで)




(…だね)




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めっちゃこってり絞られた、ってお話し




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おバカなことする二人がみたいより




何がしたかったのか自分でもよく分からん、ただの自己満ですねはい

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