【HQ】婿に来てええですか【宮治】

46.壁 ページ48

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「私お姉ちゃんの練習に付き合ってずっとスパイクばっか打っとったから、逆にレシーブ狙われるかも」

侑「待て、自分スパイク打てるん？」

「おん、お姉ちゃんリベロやったから
めっちゃ打ちまくっててん」





「私は一応オポやっとった。後衛でも打ってたよ」

侑「なかなかやっとるやん」







男バレの練習が終わるまで、

女子のみんなで少し話してたんやけど、

具体的に聞いてくとザックリ掲げてたもんが

急に明確な形になってく……久しぶりやな。この感覚。








侑「君らはバレー初心者やろ？何してたん？」

「私は陸上。ハードルやってたから持久と跳躍は自信ある。……役に立つか分からんけど」

銀「タイミング覚えたらブロック出来るんちゃうか？」

「私テニスで一応ベスト8入ってた」

治「は！？」

角「え、すご」







過去の栄光みたいに話題にされるんが嫌で、

昔の事は何となく隠してきたわけやけど、

みんな結構ブイブイ言わしとったんやっ！

私だけやなかってんなっ。







侑「ラケット競技やけど肩ええならサーブ入るんちゃうか？」







昔はよく、反省ノートをみっちり隅まで書いて

皆で何回もミーティングをしたものだ。







銀「これもしかしたら勝てるんちゃうか！！」







はぁ、懐かしいわ。

懐かしくて、大好きやけど……







侑「ほんで問題はセッターやけど」








やっぱ苦しいし

寂しなるなぁ、バレーは。

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