【HQ】婿に来てええですか【宮治】

43.お邪魔します ページ45

治side






放課後に男バレの練習が終わった頃のこと。






__________ガラガラガラッ。

『お邪魔しまーすっ、！』
「「「「「お邪魔しまーす！」」」」」






ジャージ姿の女子が数人、

体育館の中に入ってきたと思えば

真っ先に俺らの方に向かってくる。







ア「おお、マジでやるんか？」

侑「当たり前やん！！」

治「は、なに？」

銀「体育祭に向けて今日から練習や！！」

角「気合い入ってんね」








ツムと銀は、同じクラスやから分かるけど、







侑「サム！ネット、女子の高さに低くすんの手伝え！
あ、おい角名！！お前も残れ！
何一人だけ帰ろうとしてんねんッ！！！」






何でか知らんけど俺と角名は

とばっちりを受けてもうてる。







角「え？嫌だよっ」

銀「冷たい奴やなぁ！！」

侑「女子がお困りなんやで？！
ここは強豪校である稲荷崎男子バレー部の出番やろ！！」







しれっと帰ろうとしていた角名は

ツムと銀に捕まって見事に帰宅回避された。







『おばけくん寮やん。門限あるし帰らしたれよ』








そこに二人を割るように入ってきたんはAちゃんで、

強制はちゃう、と角名を帰すように促しとる。







角「門限は別に大丈夫だけど」

『そうなん？』

角「俺ら体育祭本番、敵同士なんのに
協力してんのバレたら1組からブーイングくる」

銀「お前はそういうん抜かりないなぁ、」








まぁ主格の女バレチームが居る5組やったら

めちゃくちゃ立場危うかったやろうなとは思う。







侑「ちょっと見てあげるだけならええやろ！」

角「……看板娘ちゃんが残れって言うなら残る」







多分残っても帰っても、

別にどっちでもええんやろうな。






それを決めさせるあたり……







『はぁ？私に委ねるん？
んー、ブロックのタイミングとか見てもらいからいて欲しいけど、帰りたかったら帰ってええよ！』

角「おっけー」

侑「お前、Aちゃんの言う事は聞くんかッ！」







『ほな、よろしくお願いします！！』

「「「「「お願いします！！」」」」」







ペコりと頭を下げるAちゃんに続くように

後ろに居った子らも頭を下げる。

元運動部ってのがよう分かるわ。

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