【HQ】婿に来てええですか【宮治】

42.自分の都合 ページ44

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『私は私で色々決めた結果が今やけど
あの子はあの子で、いろいろ戦ってんねやと思う。
実際入学した時めちゃくちゃ喜ばれてん。
一緒にバレーしたかったんちゃうかな……』








今でも時々思う。





一緒に練習してあげたら、同じチームで戦ってたら

あの子の抱えてる何かは楽になったんやろか…って。







でも結局、考え行く先は自分の都合で自己満やと思った。

納得して楽になりたいだけやと気付いてからは

バレーに関しては自分の気持ちだけを優先する事にした。







『私、冷たい人間やねん』

治「別に冷たないやろ」

『え？』








間髪入れずに、ここは否定してくれるんやね。








治「人の事そうやって考えとる時点で冷たい人間ちゃうと思うで。ツムみたいな人でなしやっておるしな』

『兄弟を出汁にしたらあかんよっ』

治「俺、ようツムと喧嘩するけど、時々何でこんな喧嘩してたんか分からんくなる時があんねん」

『それは異常やで？』







ちょっと本音でぶつかるってだけでも

偉いエネルギー消費するんに

それを双子は日常的にやってると思うと気が遠くなった。








治「でもやり合った後って気持ちごとスカッとしてんねん。
ツムが女子の喧嘩は物騒とかボヤいてたけど、たまにはええんちゃう？女子やって喧嘩は必要やろ。」







少しくらい私を否定してくれてもええのに、。







『治くんはなんか…』

治「ん？」

『私の事色々見透かしてくるなぁっ、！
まるで前から知ってるみたいやわっ』








……なんやろ、

この思った事淡々と、落ち着いて喋る感じ。








"「飯はこっちが求めればいつでも美味いもんやで！」"








あの子に少し、

雰囲気が似てるなと思ってしまった。








治「日替わりメニュー今日何？」







まさか、ね。

やって声も身長もあの子と全然ちゃう…別人やし。

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