【HQ】婿に来てええですか【宮治】

33.優しい表情 ページ35

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「「「ご馳走さんでした〜！！」」」







閉店間際までいた皆は、

腹を満たし、綺麗に完食して帰ってくところ。






片付けしながらテーブルを拭いとると、

治くんがエナメルバッグを背負いながら近付いてきた。







治「なんかすまんな」

『ん？何が？』

治「急に来て大変やったやろ？」






さっきスマホ通知に気付いたけど、

来る前に一報、RINEをくれてたらしい。






『全然っ！！お客さん来て喜ばんわけないやんっ
オトンの料理全部美味かったやろ？
みんな美味しそうに食ってくれて私嬉しかったよ！』






別に何か言うわけでもなく、

ちょっとだけ口角を上げた彼は

めちゃくちゃ優しい表情をしとった。







治「また食べに来るわ」

『おんっいつでもおいで！
婆ちゃんにも伝えとくな！』






治くんはそんなに表情を変えない人やと、

自分の中では認識してる。






いや、片割れの侑くんが

喜怒哀楽ハッキリしすぎとるせいかもやけど。






ああいう表情されると、

不意にもドキッとしてまうわ。








侑「おいサム！！」

治「あ？何や…おいッ引っ張んなや！！」






一度外に出たはずの侑くんが店内に戻ってくると

治くんに何やら耳打ちしている。






コソコソ何話してんねやろ、？








侑「ほな俺ら先帰んで〜」

『え、先帰るって何？』






帰る方向も何も家一緒やん、？と思うも

皆、何も疑問に思わないのか

治くんを置いてそそくさ帰ってしまった。

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