【HQ】婿に来てええですか【宮治】

32.バレー部と元バレー部 ページ34

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酒の入ったオッチャン達に負けないくらい

今日はめちゃくちゃ賑やかな店内。






私は頬を緩ませながら

治くんのお代わりご飯をお椀に盛っていた。







父「A、今日嬉しそうやな」

『おんっ、やって賑やかで楽しいやん！
私、静かなの嫌いやし…」







それはいつものことで、ホンマに些細なこと。






店が賑やかやと閉店後の静かさが

妙にシンとしてて偉い辛なんねん。






でもまたお客さんが来てワイワイしてくれると心が落ち着く。






お客さんがずっと居てくれたらなぁって、

そんなん普通に無理な話やけど。







父「あの治くん、バレー部やったんやな」

『おん…』

父「稲荷崎の男バレって強豪なんやろ？」

『せやで』

父「ええやん。話通じそうやし。
今度試合とか見に行ってあげたらどうや？」







デザートの盛り付けをしながら喋るオトンは、

何やら言葉に深みを持たせていた。







『お願いやから治くんに要らんこと言わんでよ？』

父「はいはいっ。分かっとるよ？
おとんは何もしません〜っ」







別にバレーを嫌いになった訳やない。

でもやっぱ、頑張ってる人ら目の前にすると

なんか、こう…ウズウズする。





モヤモヤは別にない。

やって、他にやりたい事出来たから辞めたんやもん。





もっと、こう…

抑えてる何かに気付かないフリしてる、みたいな。







父「おい野郎ども！！
これオッチャンからサービスや！！
これ食ってまた練習頑張るんやで！」

「「「「あざーっす」」」」







私の知り合いってのもあるし、

強豪バレー部やから親近感湧いたんか知らんけど






おとんは皆にデザートをサービスすると

めちゃくちゃ満足気やった。






父「(あの治くん、
Aが元バレー部やって多分気付いとるな)」

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