【HQ】婿に来てええですか【宮治】

1.きっかけ ページ3

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それは前触れもなく突然の出来事やった。






婆「あいたたたたッ、」

『なぁ病院行ったら？』

父「せやで、もう若ないんやし」







婆ちゃんがぎっくり腰になってもうて、

そん時、頭打ってちょっと切ってしまった。






本人は「大丈夫や」言うとるけど

頭やし脳になんかあったら危ないやん。






土曜日やから病院やってるとこも限られとって、

朝イチ、オトンが車だして病院連れてく事になった。








父「開店前に戻れるか分からんけど、一人で大丈夫か？」

『おん、仕込みはいつも通りやろ？
あとこれするだけやし！』






部活してへんのは家の手伝いに専念する為。

やから休日はほぼ店で一日を占める。







『山下建設の大工さん、弁当受け取り11時頃やんな？

なんかあったら電話するわ！』






子供は子供でも、もう高校生やしな。

頼りにしてもらわんと。




グーサインして送り出そう思ったら、






婆「…あああ！？」

『なに？』

父「どうしたん？」






腰を庇っとった婆ちゃんが

急に頭を抱えて唸り始めてしまった。

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