17.もっと俺を頼れよ ページ17
◇you side
『お爺ちゃんが何でお前を選んだのか分かってきた。私にとって悟が唯一の逃げ場なのかもな、それは引き受けたお前が一番分かってんだろうけど』
悟「逃げ場ねぇ、」
斜め向こうを見ながら何か考えている。
ほんと何考えてるか読ませてくれねぇよな、コイツ。
悟「だったらもっと俺を頼れよ」
『は?嫌だ』
プライドは全くない。むしろいつだって救って欲しいスタンスだ。でも、助けを求めて救って貰えた事って無いに等しい。
何なら私を助けようとしてくれた人達は、皆無傷ではいられなかった。
『私が悟に与えられるものには限りがあんだろ。最強を贅沢に使う気になれねぇんだよッ!!』
私の家系はお金に困っていた訳じゃない。
お金があるにも関わらず裕福な暮らしを経験した覚えがないからだ。
子供の頃だって毎日白米に具なしの味噌汁…おかずはおまけ程度の沢庵だった。
マジで囚人かよ、ってな。
『それに悟の荷物にはなりたくねぇ、』
悟「…なってねぇだろ別に」
『意外と繊細にできてんだよ、…構うな放っとけよ』
悟「ケッ、貧乏性な女は色気なくなんぞー」
『煩せぇなッ!あ、つか携帯寄越せッ』
悟「あ?何でだよ」
短時間に色んなことが起きすぎて忘れかけていたが、事の重大さに一人で焦る。
『さっきカメラ回してたろッ』
悟「あーあれは今回の俺の報酬、記念に取っとく。お前エ ロかったし」
『はぁッ!?この悪趣味変態野郎ッ!!修復出来ないように壊してやるッ出せこの野郎ッ!!』
ジタバタ暴れながら悟のポケットに勝手に手を入れた。
悟「イヤーんっAちゃんだいたーん♡」
『お前はイチイチイチイチッ…たくッ余計なことすんなよッ』
こんな時でもいつも通りの悟に、さっきまでの恩はないに等しくなる。
何故ここまで人をおちょくるのが上手いんだ?この男ッ。
悟「素直にありがとうって言えねぇのかよッ」
上半身を逸らしてわざわざ睨まれる。
そっか、まだ言ってなかったな。
『それは…ありがと、』
悟「じゃぁ貸し5な」
『はぁッ!?』
因みにだが、
悟が撮影した動画、画像に肌けたAの姿は映っていない。
偶然にも死角になったのだろうか?
それが意図的だったのかは本人しか知らぬが、。
今後の為の証拠としたのが本来の目的であったことを、
A、本人は知らぬまま。
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muhe(プロフ) - いこいさん» ありがとうございます!モチベに繋がります頑張ります! (6月19日 20時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
いこい - めっちゃ面白くて好きです!(普通のことしか言えなくてごめんなさい…)毎回続きが凄く楽しみになっています。これからも応援しています!! (6月10日 21時) (レス) @page40 id: 9fec290fe4 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - ぽてさん» 一気見して頂けて嬉しいです。ありがとうございます!引き続き楽しんで頂けるように頑張ります! (6月4日 18時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
ぽて(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気見しました!無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (6月3日 15時) (レス) id: e37e791e87 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - しょーゆさん» 初めまして。ありがとうございます!まだまだ続くので引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります! (6月1日 0時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2023年5月27日 21時