twin venus_12 ページ12
*
普段の私なら断っているところだけど...紫耀くんに感じたものが何なのかずっと考えているのが馬鹿馬鹿しく。他の人も皆そうなのか確認してみたくなった。
...ということで、行くことになったのだが。
廉「はぁ?結の合コンついてくん?」
『うん、頼まれたから』
結ちゃんがお風呂に行ってる間、私の部屋に来た廉に報告すると分かりやすく顔を歪められた。
廉「お前そういうキャラちゃうやろ」
『そうだけど…』
廉「断れよ、妹やろ?何気使ってんねん」
分かったような口ぶりにモヤモヤとイライラが混ざり始める。
確かに私は結ちゃんとは正反対を生きてきてるけど...でもそれを理由にしていたら一生紫耀くんに悩むじゃない。
『合わせてるつもり無いよ。出会いの場増えるし』
廉「は?」
別に出会いが欲しい訳ではないが。本当の理由を言ったら何を言われるか分からないもん。
『だってこの歳になって彼氏いないとか恥かしいじゃんっ!!』
廉「なら尚更そういうとこ行くなッ、!!」
結ちゃんには何も言わない癖に、私にはとことん干渉してくる廉。良いじゃん...好きにさせてよ。
『なんで?他校の人と会える機会なんてそうないよ?絶好のチャンスじゃん』
廉「合コンってのはAが思ってるような交流の場ちゃうねんッ絶対行くな」
『そんなの行ってみないと分かんないじゃんッ!!』
頑なに"行くな"しか言わない廉に負けじと言葉をぶつけていると
廉「お前みたいなバカ真面目は浮くだけやって。恥かきたいんか?」
構えていないところから刺々しいものが飛んできて...何故か酷く傷付いてしまった。
『...そこまで言わなくてもいいじゃん、』
そこに、
−−−ガチャッ。
タイミングが良いのか悪いのか、妹が部屋に入ってきた。
妹「お姉ちゃーん!ヘアオイル貸して〜.....なんで廉がいんの?」
一瞬にして険しい顔...怖いよ結ちゃん。
廉「お前合コンにA誘ったん?」
妹「え?うん。今度一緒に行く」
廉「はぁ?アホなん?何考えてんねん」
廉はドアを荒く閉めると、結ちゃんの部屋のベランダから自分の部屋に帰っていった。
『私喉乾いたからリビング行ってくるね』
妹「お姉ちゃん...」
『な、なに?』
妹「恋愛の相談は廉じゃなくて私にしてね」
『わ...分かった』
結ちゃんが唇をギュッと噛んでいたが、何も言えず。その空気に耐えられなかった。
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きょん(プロフ) - 廉くん派です。続きが気になります! (2022年10月27日 14時) (レス) @page32 id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年9月8日 22時