二人の女神~sho.ren~ (ページ11)

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twin venus_11 ページ11

＊Aside

昼間にあった紫耀くんとの出来事が、ずっと頭の中に居座っていて...

妹「.....ちゃんっ。.......お姉ちゃんっ！！」

『へっ、』

お風呂上がりにリビングのソファでボーっとしていると、妹が不思議そうに顔を覗いてきた。

妹「アイス溶けてるよ？」

『え、あ.....』

妹「もぉ～らしくないっ。なんかあったのー？」

世間的な基準を知らないから、紫耀くんに感じたこのフワッとした感情に疑問を抱く。

『ねぇ結ちゃん』

妹「ん？」

私と違って男の子ともよく喋る結ちゃんに相談してみる事にした。

『男の人って誰にでも可愛いって言うの？』

妹「え？んー...人に寄るんじゃない？」

『あ、そうなんだ』

何か分かりやすい言葉を求めていたのだけれど、たしかに冷静になってみれば、そんなの人に寄る。当たり前だ。

妹「なになにっ誰かに言われたの？」

『いや、そういうんじゃないんだけど...じゃぁさ。』

妹「ん？」

自分の中で引っかかっているもの全てに答えを出したくてモヤモヤが増す。

『甘えていいよってどういう意味だと思う？』

妹「えー！！なに？お姉ちゃんそういう相手いたのっ？」

『いやそうじゃないんだって！！』

何かを勘違いしている結ちゃんに一から説明しようとも思ったが.....

妹「クールなお姉ちゃんを口説くなんてやり手だねその人！だれだれっ？」

『やっぱなし！！今の忘れてっ、！！』

妹「えー？なんでぇ～面白いのに」

結ちゃんはお喋りが好きだから、話が独り歩きしそうで、。

私のせいで紫耀くんに変な噂が立つのも嫌で、.....一度自分の中に言葉を飲み返した。

『言いたくなったら言うよっ』

妹「ふーんっ♪」

ダイニングテーブルに頬ずえをつくと、足をブランブランと揺らしてなんだか嬉しそう。

恋愛話なんて一切してこなかったから、きっと私のそういう一面が知れて楽しいのだろう。

まぁだからって、ほんと自分が気にしてるだけで何も無いんだけど。

妹「...ねねっ今度の合コンさっ！一緒に行かない？」

『合コン？ええ、嫌だよッ』

妹の口から簡単に出てくる、その触れ合いの正式名称は合同コンパ。

妹「お願いっ！！偶にはいいじゃん！これも社会見学！！男の人沢山来るよ！出会いの場っ！！」

なんか良いような言葉を並べて誤魔化されてるけど...余は、人数合わせってところかな、？