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Vanilla_6 ページ6

*あなたサイド






部屋の空気にポカポカと光が差し込み、重い瞼をゆっくりと開ける、。






『…んんって、え、』







外の明るさと暖かい光に朝な事を自覚する。






そしてぼんやりと重くした頭を抱えて体を起こせば、






『はぁ、…またやっちゃった』






見慣れない部屋に早くも解釈をしてしまう。







昨日は服のままベッドに横になったのか、スカートには無様なシワだらけ。






綺麗さっぱりと記憶が無いけど…






『また廉くんかな』







バーで廉くんに悪絡みした記憶だけは少しだけ残っていた。






幸い金曜の次の日というのはいつも休日が待っている。






シャワーを浴びて、花屋さんに向かおうと鞄の中に荷物を詰めていると






『あれ、』






ポッカリと少しの隙間に違和感を覚えた。






いつも持ち歩いている手帳がないのだ、。







『うそ、落としてきたッ?』







仕事の事もプライベートの事も、全てその1冊のノートに頼っている。






休日の今に気付いたからまだいいが、思い当たる場所といったら廉くんのところ、。






でも、バーというのは夜しか経営していないイメージだ。






だとするならば今夜もお店に行くしかないだろう。







お酒に頼っちゃダメ...強く生きなきゃと思ってもこの虚しさを埋めてくれる相手なんて他にいない。







気づくといつもお店に入っていてふと冷静になった時には次の朝なんだ。







そんな無様な週末のルーティーンだけは把握できている。






酔いが綺麗に回ったところで再びそのバーへと足を進めた。







いつも見慣れた街中なのに、金曜日と土曜日じゃこんなにも雰囲気が違ってしまうのか。






週末を楽しむ若者たちの声が直接耳の中に入ってくる。






路地を抜けて昨日ぶりの看板、。





私はガラス越しに中を覗いた。





そこには昨日ぶりのスレンダーなシルエット。






グラスを拭いている姿から廉くんである事を何となく悟ってしまう。






冷静に昨日のことを思い返せば、、いつものように恥をかく。





二日酔いはあったとしても、昨日ほどの泥酔ではないからだ。





お酒を飲んでいたって意識がはっきりとしている今この状況じゃ、





いつも私のお世話をしてくれる廉くんに会うなんて自 殺行為に近いだろう。

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設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀 , 岸優太   
作品ジャンル:タレント
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです!更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muhe | 作成日時:2019年6月22日 20時

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