Vanilla_18 ページ18
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廉「責任とってください」
『...』
やっぱりそういう事だよね、と益々どうしたらいいのか頭の中が白めく。
すると、私の曇らせた表情に吹き出すような笑いを一つついた廉くん。
頭の中は疑問符で埋め尽くされてしまった。
わけも分からず彼の反応を傍観しているだけで。
きっとみっともない姿に嫌気がさして、小馬鹿にされてるんだろう...
惨めにもそんな自虐的なことを考えていると
廉「嘘ですよ」
『へ?』
全く予想もしていなかった言葉が出てきた。
それと同時に顔をあげて彼を見上げる。
廉「何もなかったですよ、」
『え、...嘘ッ...ほん、と?』
廉くんが嘘をつく理由なんてないからここで変に疑っても意味はないけど、
廉「ほんまに何もなかった。ゴミ箱見てみ?」
堂々とそう言いきれる彼に疑うのはもうやめた。
もちろん、ゴミ箱には避妊具の残骸がある訳もなく、
ソファにあるタオルケットを見ると本当に何もなかった事が分かる。
『良かった...私本当にやらかしたと思っちゃった』
廉「いや完全にやらかしてるやろ」
『え』
廉「あんな泥酔状態で男家ん中まで簡単に入れて...ほんまに犯したろうか思ったわ!、」
苦く笑った彼に、ちゃんと説教をされてる自覚を持つ。
『あの、本当にすみませんでした...』
廉「あと、早く服きてくれへん?」
下着の上にカイちゃんのスウェットを羽織っただけの私はとても際どい姿だった。
『あ、ごめん』
廉「とりあえずAさんの酔い取れたみたいなんで俺帰ります、お邪魔しました」
『待って!!』
そのまま返すのは何故か野暮ったく感じてしまった。
『あの、良かったら朝ご飯...食べてかない?昨日のお詫びと言ったらなんだけど...』
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ゆー - 前から見させて頂いていて、今回の小説も面白いです!更新楽しみにしております。 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 7ed49a0414 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - もしよければ続きで裏出して欲しいです… (2020年1月14日 22時) (レス) id: 771a82acdb (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2019年10月27日 22時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2019年6月22日 20時