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*Aside
降「え?」
『へ?あ…っ』
言わずもがな心の中で思っていた事がポロッと口に出てしまう。そういうつもりではなかったのに…
諸「ゼロは昔っからイケメンだからねぇ!」
伊「男が見ても男前に思うんだからそりゃそうよな!!」
本人にはもちろん、隣に座っていた諸伏くんと向かい席の伊達班長にまで綺麗に聞こえていたらしく、、
『あ、…今の聞かなかった事にして…なんか恥ずかしいから』
降「そんな事ないよっ。ありがとう!」
言われ慣れてるのかサラリとした受けごたえ。
それなのにチャラくないのは彼の個性なのか、丁寧にありがとうと言われれば余計に顔が火照る。
諸「Aちゃん、顔真っ赤だよ?」
伊「そんなに恥じることかー?他の連中は毎日のように降谷のことカッコイイカッコイイって言ってるぞ?」
確かにそれと何ら変わりはないのかもしれないけれど、しっかり面識のある上にこんな至近距離で本音が漏れるなんてあまりにも…
『な、何でも器用にこなすし…ほんとっ、羨ましいなって!!』
誤魔化すように言葉を被せたけど、余計に話を広くしている気がして後悔した。
降「僕なんてまだまださ」
そうやって謙虚というか、向上心しかないというか…だから総代を任されるくらいの成績を保ってるんだろうけど、、
『努力家だねっ』
降「え」
それは予想外だったのか、目を見開いた彼は分かりやすく驚いた顔。
諸「さすがAちゃんっ」
見えない所で誰よりも頑張る性格なのは、見てれば分かる。
『モテたでしょ?』
諸「ゼロはモテてもそういうの全然だから」
『えーそうなんだっ、何だか勿体ないっ』
降「そういうAちゃんだってモテるでしょ?」
『私はそういう出会いないから』
伊「ここに居たら嫌でも出会いだらけじゃねぇのか?」
『んー…意識して見てなかったかなぁ〜。降谷くんみたいな素敵な人が現れればいいんだけどね!』
−−−ガシャンッ、!!!
『え…なに?』
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初子(プロフ) - お久しぶりです!面白いので続きがとても気になっています! (2022年6月6日 22時) (レス) id: edceae0036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年5月22日 19時