glassflower_1 ページ1
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いつも決まった朝の時間、。
仕事用のエプロンを身に付けて、髪の毛を後ろに軽く束ねる。
さて、今日も一日頑張りますか。
シャッターを開けようとすればそこには幼馴染みの紫耀がいて･･
紫「やらせないよ？」
出勤するのに毎朝ここを通っていく彼、。
だから自然とシャッターを開けてくれるんだけど
『私の仕事減らさないでよ、それくらい出来るって！！』
ちょっと悔しくて彼に怒っていた。
でも紫耀は顔色変えずに真剣な顔のまま、、
紫「この前先生に言われたばっかじゃん･･」
少しでも体に負担が掛かるならそれは避けた方がいい。
それは自分でも分かってるつもりなのだが･･
『分かってるよそれくらい』
紫「分かってないから言ってんだろ？」
朝からこんなギスギスしたくないのに
紫「俺は嫌なんだよ、Aが平気でも、お前よりも俺が怖いんだよッ」
毎日お花の世話をしているせいか、水荒れがひどい私の手はとてもボロボロで･･
紫耀はそんな私の手を優しく包み込んできた。
『･･しょぉ、』
それは男の人と感じさせるゴツゴツした手で･･
紫「また痩せた？」
『･･気のせいだよ』
嘘、4キロ痩せた･･だけどなんで嘘をつくかって、、
そんなの理由はひとつだけ。
紫「好きな事するのはいいけど、自分の体ともちゃんと相談して？」
『･･ごめん、私自分の体調が悪くなっても、花屋は続けてたいし、、この店は絶対に閉めないから』
それは意地でも貫き通す。
私のちょっと自分勝手な望み。
紫「ほんと世話のやける病人だなぁ」
ふわっと微笑んだ紫耀はもう私に口出しはしない。
きっと見守ってくれているのだろう。
だから自分のやりたい事に自信を持てる、。
だって今の私に出来るのは、こんな事くらいだから。
だから私はずっと待ってるのかもしれない。
自分の寿命に終わりが来るのを分かっていても、、
それを自ら削る行為をしていると言われても、
私は絶対にここから離れない。
ここで花を売るのが、私の役目だから。
だから、だから早く･･誰か
花が綺麗に枯れる姿を、早く私に見せてください。
綺麗に咲き続けたそれを見たら、
きっと私は悔いなくこの先を進めるだろうから。
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (
レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます！！こんな素敵なお話を！とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです！素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました！ (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます！ (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年10月11日 19時
