cinderella_71 ページ23
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空気が軽いと発言も軽い。
そんな急に言われても対応できるスキルを持ち合わせていないのだ。
『あんま困らせないでよっ、』
廉「お互い様やん」
専用のタクシードライバーさんが会社の前まで迎えに来たのを確認する。
『え、待って・・飯ってどこ行くの?』
廉「前行ったことあるやろ?ほら、親と3回目の食事ん時の」
それは遥か昔の記憶ではなく、、
掘り起こせば簡単に出てくるまだまだ最近の話。
『待ってよッ今から行くの?!』
それは予約しないと入れないかなり高級なフレンチ料理のお店・・
でも廉くんの力ならどうにかなりそうなのも事実。
『ねぇ服は?まさかこれで行くの?』
正装っちゃ正装だけど、職場のOL感が漂う。
場所の身なりなんてすぐに理解できちゃうからその心配をしていると、
廉「俺がなんも考えんと電話かけるわけないやろ?」
「ほら」と手を引いて車の中に誘導される。
『え、なに?全然分かんないっ』
車が走る中で私は廉くんに問いを続けた。
廉「ワンピース用意しとくように言ってあるわ」
『準備良すぎない?・・ねぇ化粧とかも普段のままなんだけどッ』
廉「ほんま言うこと多いなぁ、今度なんか喋ったらその口塞ぐで?」
指で唇をなぞってきたから勢いに任せてバッと廉くんの手を剥ぎ落とす。
廉「どんだけキスされるん嫌なん?(笑)」
『そういう事じゃないっ、』
私の価値は父親の価値、。
変な真似をしたらそれこそ恥さらしになってしまう。
いつもなら準備に時間を掛けて余裕もあるのだけれど、、今回ばかりは勝手が違う。
『分かってる?あのお店、色んな社長さんが通ってるんだよ?』
私たちみたいな若者がふらっと立ち寄るのはとても危ない気がする。
なのに、
廉「親おらんくても俺らの顔みてバレるやろ」
そんな事言われたって不安は取れない。
到着してしまったそこで車から足を出した。
女「ご案内致しますっ」
入口付近で待っていたであろう女性スタッフに声を掛けられ、、
廉「ほなまた後でな」
『え』
「こちらですっ」
言われるがまま控え室へと案内されるとそこには一着のパーティードレスがあった。
『待って、こんなの聞いてないッ』
「こちらは以前永瀬様からお預かりしていたものです。お似合いになられると思いますよっ?」
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時