cinderella_70 ページ22
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岸くんのいた面影はどんどん薄れて覚めていく。
その空間に取り残された私は、もう夢なんて見れないのだ。
廉「お前ってやっぱアホやな」
『え？』
廉「俺があんなに手回して協力したんに」
『･･』
そんなのとっくのとうに自覚済みだった、。
拗れた自分の恋愛事情は、誰に話しても小馬鹿にされて終わりだと･･そう思ってたのに、、
廉「そんな簡単に別れるくらいならやっぱ自分の傍に置いときゃ良かったわ」
彼だけはいつでも私の味方になってくれてたのだ。
廉くんの優しさすら無駄にしてしまう私だ。
大人しく彼の隣に居れば良かったんだ、。
『･･そうだね、』
そう自分に言い聞かせていれば
廉「否定しろや、」
ボソッと聞こえた彼の声は本当に複雑そのものを表していた。
『ごめん、』
廉「なぁ、抱きしめたら怒る？」
『ううん、･･逆に抱きしめてくれるの？』
弱々しく彼に聞けばゆっくりと近付いてきて
ふわっと香る廉くんの匂いに自分を落ち着かせる。
不思議なんだ。
辛いのに苦しいだけで、全然涙が零れない、。
それが何故かって言ったら、、
廉「顔ぐっちゃぐちゃになるくらい泣いてもええねんで？」
君が私を抱きしめて、
これでもかってくらい頭を優しく撫でてくれてるからだろう。
『面食いな廉くんにそんな顔見せれないよ』
冗談で言ってみれば、
廉「ふはっ！よう分かってるやん」
それに合わせて会話を軽くしてくれた。
でもそんな中でも頭を撫でる手はやまなくて･･ちゃんと私の顔色を伺ってくれる。
廉「めっちゃしんどいよな、よう頑張ったで？」
頭を軽くポンポンすると私の頬を摘んできた。
『むぅっ、ないふんのっ！！(何すんの)』
廉「これから飯食いに行く」
『はい？』
あまりにも唐突な考えで思わず聞き返してしまった。
廉「今日は強制やから。反論したらその場でキスすんで」
とか言いながらスマホを取り出して、お店にでも連絡しているのだろうか。
『脅し方ぶっ飛び過ぎなんだけど』
廉「あ、もっと刺激あった方がええ？」
『誰もそんな事言ってない！！馬鹿じゃないの？』
彼の肩を荒めに叩くと
廉「はははッ」
こんな王子様感強いのに笑い方は独特で、
廉「ほんま、可愛えのに」
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな？すごく気になります(*´Д｀) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです！どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください！！！早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください！続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！これからの展開どきどきです、、！ (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年11月10日 22時
