cinderella_64 ページ16
・
同じようなことを繰り返している気がする。
それはデジャヴではなく事実である。
また私のお父さんに顔を出す廉くん、。
今日の夜風はいつもよりちょっと冷たくて、、
そのまま帰すのはなんか気が引けてしまった。
自分の部屋に廉くんを入れるのはいつぶりだろうか。
そんなに昔の話ではないのは確かだった。
一人部屋にしては無駄に広いその空間にふたりきり。
廉「あ」
私のキングサイズのベッドを見つけるとすぐさまそっちに向かってく。
昔からやる事全然変わってないんだね。
やめてって幾度となく怒鳴ってきたはずなのに、
−−−ボフッ、。
君は乱暴にそのベッドへとダイブした。
『ねぇ怒られたくてやってんの?』
すると君は意地悪そうに微笑んで、、
廉「めっちゃAの匂いやわ(笑)」
そんな風にケラケラ私を馬鹿にしてくる。
『・・当たり前でしょ。何も変わってないよ?』
お互いの部屋を何度も行き来したせいか、
廉「俺、・・あかんかも」
起こしていた顔を布団に押し付けて・・
ぐったりになった状態のまま、なにか昔の記憶を読み起こしているのだろうか、。
『れん、くん?』
廉「そもそもこの部屋に入れる時点でアウトやんな?」
『え?』
重そうな体を起こすと表情はもっと重くて・・
私の前までやってきたと思えば、、
廉「俺、Aが幸せにならんなら自分の幸せ優先すんで?」
そっと伺うようにゆっくりその腕に包み込まれた。
今ならまだ間に合うと分かっていて、、
選択に迷ってしまう、。
廉「なぁ、早よ決めてッ」
でも最後まで私の返事をちゃんと待っていてくれるあたり、
ちょっとの浮つきで決めちゃいけないことだと思ったんだ。
『私が断ったら、ちゃんと帰ってくれるの?』
そんな意地悪な質問をして困るのは当たり前、。
なのに、
廉「言ったやん、もう自分の幸せ優先するって」
『なにそれ(笑)』
廉「断られたら・・そんとき考える」
ギュッと抱きしめる強さが増したことで、
断らないで・・そんな風に言われている気がした。
『それもう断れないじゃん、』
断って彼が傷つくなら、受け入れて2人で隙間を埋めよう、。
消去法なんだ。
1959人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時