loveharassment_12 ページ12
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駅に着いたと思ったら
廉「ん」
改札口の前でパッと掴んでいた手を離された。
そんな急に突き放されても対応に困るだけで
『え?』
このまま帰っても彼はブツブツ文句を言わないか、。
彼の様子を伺うと、、
廉「早よ帰れって!!」
シッシと手で追い払うようにして面倒臭そうな顔をする。
いや、ラーメン食べたいとか言って振り回されたと思ったらこんなに素っ気なく別れるのですか、。
何とも不思議な彼に不審に思いながらも一応手を振る。
『おやすみ』
廉「・・・おん」
無視されんのかと思えば、片手をひょいっとぶっきらぼうにあげて挨拶をしてくれる。
なに?
ただ不器用なだけなの?
素直になれないだけなの?
ツンデレかよ。
ボヤきながら私は廉くんに背を向けて改札口を通る。
突き当たりのガラスを見れば反射して後ろが見えるわけで・・
『・・なんだ、意外と優しいんじゃん』
廉くんがまだ立っているのを確認できて、少し可愛いな、なんて思ってしまった。
そのまま階段を降りて来慣れたホームで電車を待つ。
そう言えば廉くんの連絡先知らないなぁなんて、何となくスマホをいじっていると
−−−バンッ、っ!!!
人と思いっきりぶつかってしまってスマホを地面に叩き落としてしまった。
まぁ、よそ見していた私が悪いんだけど、
『すみませんッ、』
チラッとよろめいたその人に謝れば、
紫「こちらこそッ大丈夫でしたか?」
見慣れた制服に、今日聞いたばかりの特徴的な声。
その姿はまた私に刺激を与える。
『え!あ、紫耀くん?』
私が声を掛けるとパッとこちらを向いて目を見開いていた。
クールそうにして結構天然な素振りが多い彼、。
紫「Aちゃんっ?!!」
すぐに落ちたスマホを拾ってくれて声を掛けてくれる。
紫「ホンマごめんな?見てへんくて、!」
『ううんっ大丈夫だよ!』
電車が来るまで数分。
その時間を彼と喋りながら潰していれば
『なんだ!隣の駅って事は同じ車両乗ってたかもね?』
なんて親近感が湧いて話を進める。
なのに
紫「やっぱり気付いてる訳ないか」
紫耀くんは独り言をボヤいていた。
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れんれん大好き小学6年生 - やばかったです。きゅんきゅんしました。心臓やばかったです。 (2019年1月13日 0時) (レス) id: 5a9046b055 (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - 面白かったです!題名とストーリーがとても合っていて…(*´`)次作も楽しみにしてます! (2018年10月9日 19時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 完結おめでとうございます。拗らせ過ぎてる廉くん可愛かった…私にも小中学の時にこうゆう男子がいて…好きとは言われてないけど、今思うと私の事好きだったのか?なぁんて思い出したり笑 面白かったです。 (2018年10月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 私、むへさんの小説が大好きです!特に廉くんが好きなので、ラブハラは嬉しすぎます!これからも頑張ってください! (2018年9月5日 20時) (レス) id: 9bfda2b59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年9月4日 12時