cinderellaboy_23 ページ23
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分かっていたのに、やっぱり覚悟していても無理なものは無理らしい。
『ッ、なんで知ってるの？』
岸「永瀬に直接言われた。俺のだから変に関わり持とうとすんなって･･」
ほら、と岸くんの手に握られていたのは、あの日に彼がくれたネックレス、。
岸「俺みたいなのとつるんでても迷惑だったよなっ！、ごめんなッ？無理さてちゃって」
一人で話を終わらせようとする彼は、いつも私の話を待ってくれる彼とは違くて
岸「もう、こういうの終わりにしよ」
『待って岸くん違うのッ』
まるで私から逃げるように･･でもそれはあんまりだと思った。
こんなに私に " 好き "という感情を抱かせといて、無責任にも程があった。
弁解する訳じゃないけど、必死になって彼の背中にぶつける。
『それは親が決めたことでッ･･私が本当に好きなのはッッ』
だけど、
岸「知ってる」
『え？』
彼はゆっくり歩くのをやめて、静かにこちらへと視線を向けてくれた。
岸「Aの事、俺はちゃんと分かってる。全部伝わってるよ」
『････っ』
岸「だけど、言わないで」
岸くんでも、そんな顔するんだって･･
心が通じ合っているのに、そう思うとひたすら悔しかった。
岸「言われると、無理って分かってても、Aを隣に置いときたくなるから･･」
下唇を強くグッと噛んだ君は、決して私を置いていったわけじゃない。
私と一緒で、これ以上傷付くのが怖いんだ。
岸「いいじゃん永瀬！！･･頭良くてカッコいいし、金持ちだし･･きっと、幸せにしてくれるよ」
本当に本心でそんな事言ってたら、そんな泣きそうな顔しないよね、？
ねぇ、本当は私と一緒で嫌なんだよね、？
聞きたかったのに、聞けなかった。
答えを聞いて期待したものが返ってきたら、もっともっと岸くんから離れられなくなる。
そう分かっていたから。
岸「おい、元気だせって、な？」
頭をポンポン優しく撫でられるが、今はその優しさがズキズキ傷に染みて邪魔くさい。
『岸くんは、本当にそれでいいの？』
岸「良くねぇよ･･でも、Aを幸せにしてやれる器は持ってねぇから俺」
彼はごめん、じゃなくて「幸せになれよ」
･･そう言って自分の教室へと戻っていった。
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まなみ - muheさん！この作品もめっちゃよきです！本当に好きです！！岸くん可愛い、かっこよすぎです．．．。これからも頑張ってください！応援してますっ！ (2019年12月23日 19時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - とてもいいお話です！悲しい気持ちにもなりましたが、先がとても気になります(o^^o) (2018年11月13日 19時) (レス) id: 580217befb (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - muheさんのお話が大好きなので、続編は凄く嬉しいです(*´`)続編も絶対に読みます!いつも素敵な作品をありがとうございます（*'‐'*)♪ (2018年11月11日 8時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 凄くいい話でした！とにかく涙が止まりませんでした。廉君のファンなので廉君の小説も書いてほしいです！最後の廉君が男らしくてかっこよかったです！主人公と同じ気持ちだったらメンタルズタズタです笑とても良い作品だったのでまたかいてください！面白かったです！ (2018年11月11日 1時) (レス) id: 3c05e4ba15 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひひ(プロフ) - みんな切なすぎて涙が止まりませんでした！！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: f98c1baa62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月29日 19時
