世にいう彼シャツ？ ページ37
脱衣場につき再度確認をするA
A「忘れ物ないしOK…っと」
確認しながらとあるものが目に入る
A「絵名さんの服じゃなくて…これ彰人のだよ、ね？」
たたんであった服を確認しながら言う
A「えっとー、ちょっと整理しよう。…風呂上がりに着ろと…？左様ですか…。」
てっきり絵名の服を借りると思いこんでいたのに彰人の服があるとなると話は別だ。
A「彰人ー！絵名さんの服じゃないんだけどー」
脱衣場から大声で彰人に話しかける
声が聞こえたのか脱衣場のドア越しに彰人がやってくる
彰人「俺も姉貴のだと思ってたけど姉貴の部屋鍵かけられてるから服借りれねーし…服ないよりかはましだろ」
(俺の服貸してやれって言われたなんて言えねーし)
A「まぁ、確かにそうなんだけど…。サイズが、ね…。」
彰人「んなことよりさっさと入ってこい」
A「んー。わかった」
服ないよりかはマシだと思い風呂に入るA
A「ん？彰人の服着るってことは世にいう彼シャツとか言うやつだよね？蒼空の服はたまに借りるけど弟だから着てもなんとも思わないんだろうな…。彰人も待ってるし早めにでよ…。」
湯船に浸かりながらボソっとつぶやくA
リビングに戻りソファーにすわる彰人。
彰人「あぶねー…。急に呼ばれるからドア開けそうになったわ…。開けてたらやばかったよな……。ん…？よく考えたら俺の服着るってことは彼シャツとか言うやつになるんだ、よな？」
(大きめのTシャツにスウェットハーフパンツおいては来たけど多分スウェットのハーフパンツサイズあわねー気がするんだよな…。紐があるから大丈夫だとは思うけど…。いろいろと耐えれるか怖くて仕方ねぇんだけど…。)
A「お風呂上がったけどどこで待ってればいい？」
ハーフパンツの裾折っているからか膝上くらいで彰人のTシャツからぎりぎりハーフパンツの裾が見えるくらいの格好で髪は乾いてるから良かったものの火照っているからか頬が赤いA。
彰人「そこら座っとけ。喉乾いたら勝手に好きなの飲んでていいからな。俺も入ってくる…。」
A「うん。わかった」
顔を赤くしてリビングを出ていった彰人。
A「にしてもハーフパンツデカすぎ。紐付だったから助かったけど…。流石にTシャツ1枚はやばかっただろうから正しい判断、だよね。」
冷蔵庫から麦茶取り出しながら言うA
A「不安がいっぱいだ…」
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作者名：きさら | 作成日時：2021年5月23日 3時
