放課後 ページ4
杏「A！冬弥と彰人と別高のメンバーとお父さんの店行くんだけど一緒に来ない？」
A(確か杏のお父さんって昔ミュージシャンだったとか言ってたなぁ。彰人が音楽始めたきっかけの人。でも今日は弟と合わせ練習の日だしな。)
A「杏ごめん！今日は蒼空と合わせの日なの。また次の機会に行こうかな！」
杏「あ、Resonate Beatのユニット一緒に組んでるっていう弟さん？そっか！なら次は店来てね！美味しいコーヒ豆仕入れてもらえるよう頼んでおく！」
A「ほんと！？それは楽しみが増えるなぁwありがとう！じゃ、私こっちだからまた明日ね！」
杏「うん。またね！」
自宅にて
A「ただいまー」
蒼空「姉ちゃん遅い。早く合わせしないとライブも2週間後なんだよ！曲も決まってないし…。」
A「あー。ごめんごめん。友達と話してたら遅くなっちゃった。それで？歌う曲どうするの。私指名したやつ蒼空全部却下だったじゃん。」
蒼空「姉ちゃん選ぶやつ俺の好みと真反対だし。」
A「どこが真反対なのよ。姉ちゃん選んだやつって言ったの蒼空でしょうが！」
蒼空「あー。そうだっけ？で、何にする」
そう。姉弟仲はいいものの好みが真反対の為よく合わせのときに少し揉める。
こんなふうに彰人とも普通に話せればいいのに。
蒼空「姉ちゃん眉間にシワ寄ってるけど悩みごとでもあんの？」
A「いや、特にはないけど」 (前髪整えながら)
蒼空「あのさ、前髪整えながら言われても説得力ないって。姉ちゃんの隠し事してるときの癖だよそれ」
A(無意識にしてたから気づかなかった。)
A「とりあえずライブの曲決めて合わせしてから話すから！」
蒼空「ここまで言わないといつも話そうとしないのは姉ちゃんらしいけどさー。んで曲よ。」
A「蒼空の候補としてどれがあがってるの」
蒼空「シャルルか右肩の蝶とかそのあたりって考えてる。あとは少し音程不安定だけど虎視眈々とかかな。姉ちゃんはどうなの」
A「地球最後の告白をとイカサマライフゲイムかなって考えてる。虎視眈々は良さそうだから決定にしていい？」
蒼空「姉ちゃんならいうと思った。一応ワンユニット15分ほどしか時間もらえないからな。合同ライブみたいなもんだし。てか、地球最後の告白をってテンポはいいけど恋愛曲だろ？もしかしてその気持ち届ける相手でもいんの？」
A「え？」
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作者名：きさら | 作成日時：2021年5月23日 3時
