あなたはだぁれ? ・「何もない」 ページ3
Aは作業が終わったので次の収容室に行こうとした。すると、見た事もない職員が迷子になったのか分からないがずっとキョロキョロと首を動かしていた。
『こんにちは。迷子なの?』
と声をかけると、職員はAに向かって走って来た。……そして、強く抱き締めた。
『……わっ』
「A! ずっと探していたよ!」
『えっと、名前は?』
「僕の名前?……えーと……」
職員は深く考え出した。もしかしたらこの子は悪い過去があったのかもしれない。そうだとすれば少しのトラウマはあるだろう。
「あっ……僕は「何もない」って、呼ばれてます!」
『収容室に居なかったのはそういう事?』
この職員は模倣した姿の何もないだったのだ。模倣元の職員は誰かわからないが。……Aには模倣した姿の何もないで試したい事があった。
『ちょっと目を瞑っててくれない?』
「あ、うん。良いけど……?」
Aはその目の前の職員、何もないに口を近付けた。それは止まることを知らずに口に付いた。
……チュ
綺麗なリップ音だけが周りに響いた。
『これはね、キスって言って好きな人にする事なんだよ』
「えっ、あ……キ……スゥ?」
照れた拍子に模倣した姿からいつも小さな可愛い姿に戻る。あの片言な喋り方がとても愛らしい。Aはたまに言葉を教えているのだが、たまにはこういうのも良いよねっと、やってみたのだ。
「……ゥ……はス……かしィ」
『ふふ……あっ、自分は別の所に行くね。』
Aは満足そうに歩いて通り過ぎる。何もないは音を発する事も出来ずに立ち尽くしていた。
「お…ヵぇし……スる…」
やっと何かを発したのだった。
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初っ端からこんな甘々で良いのでしょうか?
今日のアブノマ
夢見る流れ
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ヤラ(プロフ) - 静オケ確かに紳士っぽい!(二重の意味で)そう言うば掻っ攫ったエネルギーどうするんだろ…? (4月6日 23時) (レス) @page22 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - 赤ずきんさん…アリガタヤー…アリガタヤー…じゃ…この拘束具解いてください…赤ずきんさん!(?) (4月5日 11時) (レス) @page21 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - ヤラさん» お、凸ってきますね!(心に余裕が出てきたんですけど……) (4月3日 11時) (レス) id: c77d3c6553 (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - ナカーマ(今は愛知に住んでます)!!白夜か罪善さん行ってみ!精神回復するで!(?) (4月3日 11時) (レス) @page20 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - …!!!(ひらめくな)罪善さんと白夜のあれ(懺悔)が聞こえるのでは⁈(?) (4月1日 13時) (レス) @page18 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かおり | 作成日時:2024年3月9日 21時