いつか…… ・夢見る流れ ページ11
このよく分からない魚の様なアブノマは夢見る流れという。ぶどう味のキャンディが大好きらしいのでたくさん持ってきた。
『今日もいつものキャンディあるからね』
「……ぅあ！」
……どうやら彼はサメらしい。サメはとても恐ろしい魚だと言うことを映画で見た事があるが、彼は大丈夫なのだろうか。
『食べながら絵本読む？』
「ぁう！」
『じゃあ、はいどうぞ』
彼は上手く喋れないのではいかいいえで答えられる質問をする。ぶどう味のキャンディを舐めると早く本を読んで欲しいそうにジタバタしだす。
『……昔々、あるとこにとても美しい海がありました。』
「ぅみ！」
彼は小さな人間の時から海が好きなのだ。……残念ながらこの会社では海は無いし、近い訳でも無い。だからこそ海の絵本を選んだのだ。
『その海には人魚が住んでいる噂がありました。』
「……にん…ょ！」
人魚という言葉に過激に反応すると自分も泳げるとでも自慢するかの様に狭い収容室内を泳ぎ始めた。
……彼は完璧に魚だった。脚の間にヒレの様な物があってそれを器用に動かしている。見た目は魚でも心はあの頃の子供の心のまま。純粋にここを家と思っていてほぼ毎日好物が貰える。そう思えるだなんてとても最高だろう。
「……っづ…き！」
『その人魚は願いを叶えてくれるという噂が広まっていました。』
_____大人達が人魚を探しに出てみますが人魚は見つかりません。
__(中略)__そんなある日、とある子供が海にいました。
_______その子供は腕に大怪我をしていてとても困っていました。可哀想だと思った人魚は子供に話しかけることにしました。
_______「人魚さん、僕の怪我を治してください！」 「良いですが、絶対に場所を教えないでください。」
_________……すると腕は綺麗になっていました。子供はお礼を言って家へと帰っていきましたとさ。
『……おしまいおしまい』
「……にん……ょ……えらい！」
彼は話に夢中になっていた。今日も彼を喜ばせる事が出来て良かった。そう誇らしく思った。
「その……ぅみ……い…く！」
『……何を叶えてもらいたいの？』
「ぶ…ど……う…キャ…ディと……ぉよぐ……こと！」
『いつか海に行けたら一緒に探しに行こうよ』
____きっと見つかるよ！
_________
絵本は適当に考えた奴です。自分もぶどう味のキャンディを一緒に食べたい。
今日のアブノマ
夢見る流れ
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ヤラ(プロフ) - 静オケ確かに紳士っぽい！(二重の意味で)そう言うば掻っ攫ったエネルギーどうするんだろ…？ (4月6日 23時) (
レス) @page22 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - 赤ずきんさん…ｱﾘｶﾞﾀﾔｰ…ｱﾘｶﾞﾀﾔｰ…じゃ…この拘束具解いてください…赤ずきんさん！(？) (4月5日 11時) (レス) @page21 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - ヤラさん» お、凸ってきますね！(心に余裕が出てきたんですけど……) (4月3日 11時) (レス) id: c77d3c6553 (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - ﾅｶｰﾏ(今は愛知に住んでます)！！白夜か罪善さん行ってみ！精神回復するで！(？) (4月3日 11時) (レス) @page20 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
ヤラ(プロフ) - …！！！(ひらめくな)罪善さんと白夜のあれ(懺悔)が聞こえるのでは⁈(？) (4月1日 13時) (レス) @page18 id: 1eee7b043d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおり | 作成日時：2024年3月9日 21時
