チェイテの城は閉じる/rbr ページ30
・夢主の元ネタはエリザベート・バートリー。痛いのと女装が駄目な人は見ないでね。
乙女の生き血を啜れば若返る。
そんな非現実的な話を信じる者はそうそういない。
それもそうだ、確かめる術がないのだから。
でも私は違う。貴族の家に生まれ、なんでもやりたい放題。それこそ、乙女の生き血を搾り取ろうとも誰も私を責められない。
今日だって、奉公と称して集めた乙女たちを痛め付ける。泣き叫ぶ彼女たちの悲鳴はどれほど甘美なことか！
この美が保つためならば、どれだけの少女が死のうが関係ない。むしろ、私の美しさの糧になれて光栄でしょう？
しかし下民たちはそうは思わないようで、奉公へ赴き帰ってこない娘たちを心配し、私に疑念を向ける。それがどれだけ蠢愚なことかも知らないで。
間諜気取りで私のチェイテ城に無害な娘のふりをして入ってくる女たちだって、私の美貌の礎となった。
私は下民たちと違い聡明な頭だって持っている。猶予を与えて、手紙を用意させることだって容易なこと。
今日も私の可愛い少女が来た。
薄紅の服に身を包んだ乙女。背丈はヒールを履いた私よりも低い。力仕事でもしていたのか、体つきは年頃の乙女よりも筋肉がついているのが服の上からでも分かる。
「あなた、お名前は？」
「アマノです」
よく通る声だ。彼女の悲鳴はさぞかし私を楽しませてくれるだろう。
「ではアマノ、長旅ご苦労様。今日はもうお休みなさい、両親に手紙でも書いて。ね？」
「お心遣い痛み入ります」
使用人にアマノを部屋へ案内させる。彼女の部屋は三日前に死んだ間諜もどきの女が住んでいた部屋だ。
緊張しているのか固い声だったけれど、拷問を始めればきっとそれは愉快な叫び声をあげてくれることだろう。
翌日になり、今日はどの娘の血にしようか考える。一週間ほど前に来た茶髪の少女にしよう。彼女の苦痛の表情は私を楽しませてくれるだろうか。
「夫人」
「……なに」
私の年齢からよく勘違いをされるが、私に夫はいない。婚姻は義務ではないし、大して能のない男に侍るつもりもない。そんなことをするくらいなら、こうして少女たちの血を浴びていた方がよっぽど有意義だ。
不届き者の顔を見れば、アマノだった。
私の機嫌が悪いことは感じ取ったようで、怯みながらも訊ねる。
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脳内お花畑(プロフ) - ざらめさん» ありがとうございます！お褒めのお言葉嬉しいです！赤いくつの続きですね！お時間いただきますが是非書かせてください！！ (2020年12月10日 2時) (
レス) id: 1816461051 (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ - あの、凄く好きです！どのお話しも内容が深くて、展開が読めずいつもドキドキしながら読ませて頂いてます！中でも「赤いくつ」が大好きなのですが、もしよろしければ続きを書いて頂けないでしょうか...？長々と申し訳ありません。これからも応援しています！！ (2020年12月10日 0時) (レス) id: e42013c8e8 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 森安里さん» コメントありがとうございます！狙い通りぞわってなってもらえたようで良かったです！！お褒めの言葉嬉しいです！！ (2020年11月19日 18時) (レス) id: 1816461051 (このIDを非表示/違反報告)
森安里(プロフ) - 蛇足で鳥肌が立ちました。最高です。ありがとうございます! (2020年11月19日 16時) (レス) id: 0d0cef0762 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - Qさん» ありがとうございます！！掛け持ちをしているので更新頻度はあまり高くないのですが、どうぞよろしくおねがいします！ (2020年9月27日 21時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2020年9月26日 15時
