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一か月はすぐ経ち、最後の出勤の日も何もなく平和に終わった。
バイト先の皆に出勤最終日ぎりぎりに辞めることを伝えると、
ありがたいことにみんなすごく寂しがっていてまな先輩なんて泣いてしまった。
恵まれていたなと再確認し、バイトを終えることができた。
バレー部の事はというと、あの昼休みのあとすぐに入部届を出し、
本格的に5月から部活に行くということが決まった。
直井コーチも猫又監督も喜んでくれて、
これは期待にこたえなければと背筋が伸びた。
バイトは終わったけどあと数日でバレー部、なんだか忙しないなぁ。
でもこの忙しなさが私は好きだ。
最後の出勤を終え、着替えを済ませる。
「お疲れさまでした!」
大学生1「A、元気でな!」
まな「寂しいよぉぉお、、、」
大学生2「いつでも食いに来いよ!」
オーナー「また会おうねAちゃん」
「はい!また!!」
高校生は締め作業まで残れないので先に上がらせてもらう。
みんなに送り出され、外へ出ると
黒「よっ」
「え!?なんで!?」
黒尾が立っていた。
部活終わりなのか、制服のままだ。
黒「最後のお勤めご苦労様でした。」
「あ、ありがとうございます。」
黒「最終日くらい労わせてくださいよ」
そういって黒尾は私の荷物をひょいっと持ってくれる。
一つ一つの行動から見てさぞかしモテるんだろうなぁと思いながらありがたく甘えさせていただく。
「でも、なんで?」
黒「そういえば今日最終日だったなと思って来た。」
「そんだけで!?(笑)」
黒「いやいや、これからはこちらでバリバリに勤めていただきますのでこれくらいはね」
いくらでもしますよと胡散臭い笑みで言う黒尾に吹き出してしまう。
黒尾は笑いながらもまぁ、こっち側に引き込んだのは俺だしと伏し目気味に言う。
「引き込んだって、誘ってくれたんだしそんな言い方しないでよ〜(笑)
それに、
春高、連れてってくれるんでしょ?」
黒「!!」
黒尾の方をくるっと振り向くと一瞬驚いた表情をしてからふにゃりと笑ってくれる。
黒「あぁ、ぜってー連れてく。」
そっち危ないからと手を引いて歩道側にしてくれる黒尾。
ほんのり耳が赤いのは気のせいだろう。
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焼き肉バターコーン(プロフ) - まさん» わぁぁああ!!コメントありがとうございます!!一条君、、私自身も好きです(笑)これからもぜひ楽しんでってください!! (3月22日 20時) (レス) id: 1ec55b564c (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 一条くんを応援したくなります、、、😢😢!笑 楽しく読ませていただいてます!応援してます◎ (3月22日 9時) (レス) @page17 id: f9f45a4328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼き肉バターコーン | 作成日時:2024年2月6日 17時