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【杖の形状】
リグナムバイタという世界一の硬さと重さを持つ木材を使っている。杖はあくまで魔法を使うための道具で直接それで敵を殴りつけたりするわけではないのだから、重さも硬さも必要ないと思われるが、本人にとってはそうではないようで。理由を聞くと「この重さならば敵に奪われてもあちらからしたら使いものにならないじゃろうし、これだけ硬ければ簡単に折れず長持ちするじゃろう? それにわしは例え高価だとしても、良質なものをずっと使い続けていたいのじゃ。一途じゃからのう」という答えがからからとした笑い声と共に帰ってくる。つまり自分の使うものに対しこだわりがあり、質のあまり良くないものを使って壊れては買い直してを繰り返すより、質の良いものを買って長く使い続けたい…ということらしい。黒に限りなく近い濃緑褐色で、他のものよりも太くできている。長さも30cmと比較的長め。杖らしくない、曲りくねりもなく真っ直ぐで何も知らない人間が見たらただの長い棒切れと勘違いしてしまうような、そんなかなりシンプルなデザインの杖を使っている。その杖が見た目で棒切れと違う部分を挙げるとすれば、それは杖の円状の底の部分にぴったり埋め込まれた同じく丸い銀だろう。使われている銀の量はたったそれだけなので、周りよりもかなり少ない。本人は「素材にこだわりすぎて、銀にかける金が少なくなってしまったのじゃ!」と笑っていたが、本当かどうか、それだけが理由なのかはわからない。本人のみぞ知る。
【制服の着こなし】
派手に着崩すことはしないが、堅苦しいのもあまり好きではないので普段はシャツのボタンを一つか二つ外したり、ネクタイを緩めたりしている。更に暑がりのため、防寒具など余計に何かを加えて着ることはなく、暑い時には容赦なくスラックスの裾を捲り、がっぱりシャツのボタンを何個も外して逞しい胸元を曝け出す事もある。
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