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化け物が百匹。 ページ13

「この前USJで襲撃を受けたとき、あなたは相澤先生を、私たちを命がけで守ってくれたわ」

「……は?ふざけんな。誰がテメェらなんか守るか。勘違いしてんじゃねェよ」

「あなたにそのつもりがなくても、結果的に私たちは守られたのよ。
あなたがもしあそこに現れなかったら、相澤先生はもっと酷い怪我を負っていたかもしれない。私たちは今こうして学校に来れなかったかもしれない」

「……」




カエル女は饒舌に喋る。

周りのヤツらは珍しく黙ってそれを見ていた。





「先生達が助けに来てくれた後、警察の方が言ってたわ。生徒は緑谷ちゃんとあなた以外、ほぼ全員無傷だって。
……嬉しくなかったわ。まるで私たちの分の怪我を、全部二人に背負わせてしまったみたいで」

「……」



「だからみんなで話したの。あなたの怪我が治って学校に来たら、ちゃんとお礼を言おうって。

……大分遅くなってしまったけど、今言わせて」




カエル女はゆったりと微笑んだ。




「守ってくれて、ありがとう」



「……!」





俺は思わず息を呑む。

その隙に、他のヤツらも次々と呟きだした。






「ありがとな、一之瀬!!」
「本当にありがとう!」
「俺、お前のこと勘違いしてた。ごめんな」
「私もだよ。ごめんね一之瀬!」
「ありがとー!!」


「はっ……?!だから、テメェらに礼なんて言われる筋合いは」
「俺たちが言いてぇんだって!お前の漢らしさに感動したんだよ!ありがとうな、一之瀬!!」

「〜っあああ黙れ!!!」





俺がいくら怒鳴ってもソイツらの口は閉じない。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。
バカの一つ覚えみてェに繰り返す。


ああ駄目だ。
慣れねェ単語が大量に流れ込んできて、頭がショートしそうだ。

やめろよ、黙れよ、笑ってんじゃねェよ、んな目で見んなよ!






「なぁ、お前知ってるか?体育祭のときの緑谷と麗日の話!」

「!」




そんな俺に追い打ちをかけるように、金髪の見るからにチャラそうなヤツが言った。




「こいつらトーナメントのお前と爆豪の戦いの時にさぁ、」
「え、ちょ、上鳴くん?!」
「きゃー!やめて、言わないでー!!」
「やーだね」



途端にブワッと汗をかきだすもじゃ男と、顔を赤くしてバタバタするチビ。
二人の変な慌てように不審に思っていると、アホ面はけらけらと笑って言い放った。

化け物が百一匹。→←化け物が九十九匹。



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作品ジャンル:アニメ
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あげあげ! - 主人公のツンツンデレ具合がちょうど良すぎて死にそう(吐血) (7月16日 23時) (レス) id: 94845ca325 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - うふさん» あなた様にこの小説が読み返されていることがとても幸福です!確かにみんな格好良いですよね…! (7月14日 13時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
うふ - 読み返すたび毎度思う、全キャライケメン。 (7月12日 3時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 餅原 葵さん» 初めまして、コメントありがとうございます!一之瀬君が人気でとても嬉しいです…!そう言っていただけて本当に有難いです!更新頑張らせていただきます! (7月3日 18時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - あいあむさん» コメントありがとうございます!自分も、この作品を愛してくださっているあなた様を愛しております!! (7月3日 17時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:●龍● | 作成日時:2017年12月25日 19時

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