チキンバスケッツ ！！

０１４: ふたりきり２( 美勇人side ) ページ16

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美勇人「そんなに、元気ないかなー」


A「なんかボーッとしてるし。ほんと、気をつけてください」









手当てを終え、俺の手を握ったままじっと目を見つめるA。






握られた手から、音が聞こてしまうんじゃないかってくらい心臓は音を立てる。









A「何かあったんですか？




あんまり、深入りはしないですけど…



相談くらいはしてください。わたし一応マネージャーだし」









眉毛を下げて心配そうな顔をする君が理由で、悩んでるんだよ。






なんて言えるわけもなく。









A「バスケ部から元気取ったら終わりですし(笑)」









俺は無意識のうちに、Aの手を握り返していた。









A「先輩…？」


美勇人「A、俺さ…」









特に何かを言いたいわけでもなく。





だけど何かを伝えたくて。





次の言葉を一生懸命探していると、部室の扉が開いた。









？「もう終わりましたー？」




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