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結局あのまま和解できなかった私とユーリは、ギクシャクしたまま温泉 on ICE当日を迎えた。
そして、私たちが日本を去る日でもある。
エメラルドグリーンを基調とした衣装を身にまとい、メイクをする。
ユーリのことを考えるだけで胸が締め付けられ、涙が零れそうになる。何度メイクをし直したことか。
しゃんとしなければ。エキシビジョンだとは言え、私はロシアの妖精。無様な姿は見せられない。
これからユーリと勇利の戦いが始まる。それを見届けるために、控え室を後にし、リンクへ向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ユーリのアガペーは、普通の人から見たら完成品だろうけれど、私から見たら全然だった。
体力ももっていないし、所々が雑で、美しくない。
こんなの、ユーリじゃない。
本人もそう思ったのか、悔しそうな表情をして、控え室に戻った。
＿＿＿後から優子がついて行ったことには、気付かないフリをして。
勇利のエロスは、何かを掴んだかのように、輝いていた。
きっと、彼なりのエロスを見つけられたんだろうなと思った。
これは勝負あったな、と冷静に考えていると、いつの間にか自分の番が回ってきた。
エッジカバーを外し、リンクに立とうとした時だった。
｢ユリオくん！どこ行くの！？｣
優子の声が聞こえた。それに、ユーリの名前も。
一瞬動揺してしまったが、演技に集中しようと思い、一度固く目を閉じ、ようやく決心し一歩踏み出した。
あらかた、私を置いて先に空港へと向かうのだろう、優子と共に。
ああ、このままヴィクトルにコーチとして教えてもらうのもいいかも。
そんな馬鹿なことを考えながら、大歓声を身にまとい、位置についた。
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あずき。さん» お返事ありがとうございます！ぜひとも応援させてください！いまのままでも充分いい話です(＞＜)レーヴェちゃんもユリオも最高です！！最近インフルやノロが流行っておりますので、お気をつけて更新してください(^^) (2017年1月6日 21時) (
レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
あずき。(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» コメントありがとうございます！！もっともっといい話になるように頑張りますので、これからもレーヴェとユーリを応援してやってください…！ (2017年1月6日 21時) (レス) id: bf0240cbf6 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - はじめから読んでいてとても続きが気になりました！早く続きが読みたいです(^^)更新頑張って下さい、応援しています！ (2017年1月5日 23時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき。 | 作成日時：2016年12月29日 10時
