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「それはスネイプ先生で慣れてます」と言うのはやめたが、代わりに「魔法薬学の試験、受けそびれました」と言った。
返事はない。
彼が優しく、否、恐る恐ると言った方が正しいが、ユリの髪に櫛をいれる感触がする。
実のところ、あの墓場とその後の数日間で起きたことを、ユリは切れ切れにしか思い出せなかった。
鮮烈な恐怖と、あの手の冷たさと、帰ってきた安堵。
ユリはまだ泣いていない。
実感が戻ってこない。
今は、未来のことを考えるしかできることがなかった。
それを、ダンブルドアは強い子だと言う。
でも、それでは、ダメなのだ。
ヴォルデモートのいない未来のことしか考えていないから。
今ある問題にまったく向き合っていないから。
あの夜のヴォルデモートはずっと、どこかでユリに会ったことがあるような態度だった。
それどころか、自分がユリの親であるというような、気味の悪い執着を。
「秘密の部屋」でトムが見せた、愛情に似た何か。
突然、クロスが外される感触がしてユリは目を開けた。
横ではスネイプがクロスを小刻みに振って髪の毛を落としている。
ユリの頭はすっかり軽くなって、脇の机に置いてあった手鏡を取って覗き込むと、腰まであった髪は顎くらいの位置に収まっていた。
しばらくそれをじっと見つめていたが、なんだかよくわからない心地とともに瞳が濡れていく。
それを拭いもせず、はらはらと涙を落とすばかりのユリに、スネイプも無言で部屋の掃除をつづけた。
その日、スネイプは用が済んだユリを追い出すようにはしなかった。
ユリはしばらくグズグズ泣いていたが、慰めは無かったし、いらない。
その代わり、彼女の涙が止まり、「あざました」と小さな鼻声で言って自分から出て行くまで、スネイプはずっと同じ部屋にいた。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
