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「ワームテール！」
ヴォルデモートが甲高い声で怒鳴った。
「何故ユリが縛られている？俺様は丁重に扱えと言ったはずだぞ」
悲鳴を上げたワームテールによって縄を解かれたユリの頬を、不自然に長い指のついた手が撫でた。
ユリは恐怖にへたりこんでしまって、動けない。
ただ、ホワイトブルーを、真っ赤な瞳に絡めとられているだけだった。
「ああ、ユリ・グリンデルバルド。やっと会えた、俺様の愛し子……」
父とは、おじいちゃんとはまるで違う目で数秒見つめた後、ヴォルデモートはユリを離して暗い墓場をひとわたり眺め回した。
「死喰い人」が集まると、ヴォルデモートはユリを放って彼らとハリーに構い始めた。
ユリはしばらく金縛りにあって動けなかったが、ハリーとヴォルデモートが決闘のママゴトを始めたあたりで我に返った。
こんなものは決闘ではない。
ヴォルデモートが、ハリーを一方的に甚振っているだけだった。
ハリーは大きな悲鳴をあげて、地面を転がりまわっている。
ユリは咄嗟に叫んだ。
「やめて！」
ヴォルデモートの杖が宙を舞った瞬間、「死喰い人」の杖がすべてこちらに向いた。
そして緑の閃光が走り……。
「アバダ ケダブラ！」
死んだのは、「死喰い人」の一人だった。
ユリに死の呪いを放った男だ。
彼の呪いは大きく道を逸れて、ユリから少し離れたイチイの大木を焦がした。
「わが下僕たちよ！」
ヴォルデモートが大きく両手を広げ、黒いローブをはためかせた。
「この子どもに傷一つでもつけてみろ。そこの愚か者がおまえたちの未来だ」
高らかに宣言して、ユリを振り返る。
小さな身体を哀れなほど震わせて、たったいま殺された名も顔も知らぬ男を凝視しつづけていた。
今度こそ、本当に死んだ。
人が一人。
目の前で。
「おお……怖かったなあ」
怖かったな、怖かったなと悪魔のように囁き続けながら、ヴォルデモートはユリの首元をちらと見て……そして小さな頭だけを軽く抱き込んだ。
それは微かな毒々しい甘い香りと、ざらついたローブの感触を伴った。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
