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「父親の骨、知らぬ間に与えられん。父親は息子を蘇らせん！」
ハリーの足元の墓の表面がパックリ割れ、細かい塵、芥が宙を飛び、静かに鍋の中に降り注いだ。
液体は毒々しい青に変わった。
「しもべの……肉、……よ、喜んで差し出されん。……しもべは……ご主人様を……蘇らせん」
ユリが耐えきれず目を瞑り、ワームテールの絶叫にビク、と反射で目を開けた時には、彼の右手は無くなっていた。
液体は燃えるような赤になった。
「敵の血、……力ずくで奪われん。……汝は……敵を蘇らせん」
ワームテールが苦痛に喘ぎながら、ハリーの血を薬瓶に受け止め、大鍋の中に注いだ。
液体は反吐のような気味の悪い黄色になった。
まだ、儀式は終わらない。
「迷い子の魂、在るべきに……還らせん。……破片は……肉体を、蘇らせん！」
そして、ワームテールは震えながらユリに歩み寄り、手を伸ばす。
苦しそうな息をユリの頬にかけながら、彼はユリのブロンドを手に取った。
四年前から伸ばし続けて腰ほどになっていた髪を雑に血だらけの手に一つに掴んで、ワームテールは呻くように言った。
「持て」
「……え」
「持て！」
怒鳴られて、ユリの瞳に涙が浮かんだ。
怖い。
縛られているから、言うとおりにできない。
ころ、される。
ワームテールは、ユリの縛られているのにようやく気付いて、ローブから取り出した杖で手首の縄を切った。
顎で示され、震える手で緩やかなウェーブを描く髪を、つかむ。
その根元から、短剣が切った。
ぽろ、と涙が零れる。
ユリの手からそれをひったくると、ワームテールは鍋の中にいれた。
はらりと、雑に扱われた金髪が何本も、地面に舞い落ちた。
液体は、たちまち目も眩むような白に変わった。
大鍋はグツグツと煮え立ち、四方八方にダイヤモンドのような閃光を放っている。
その目も眩むような明るさに、周りのものすべてが真っ黒なビロードで覆われてしまったように見えた。
すると突然、大鍋から出ていた火花が消えた。
その代わり、濛々たる白い蒸気がうねり立ちながら昇ってきた。
そして、目の前の靄の中にユリが見たのは、骸骨のように痩せ細った、背の高い男の黒い影だった。
「ローブを着せろ」
ヴォルデモート卿は復活した。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
